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かぽんの戦争映画
一方的評論
 
ベンガルの槍騎兵」 評価★★★ 英国植民地 インドにおける槍騎兵隊の活躍
THE LIVES OF A BENGAL LANCER
1935 アメリカ 監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演者:ゲイリー・クーパー、フランチョット・トーン、リチャード・クロムウェルほか
109分 カラー

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 19世紀末にイギリスが植民地支配していたインドにおける、ティラー戦争を題材にしたアクション映画。あまりこの時代は詳しくないのだが、ティラー戦争 とは1897年に起こった、現アフガニスタン、パキスタン国境にあるカイバル峠における英印軍とイスラム教徒のアフリディ族との戦いのことである。今も同 じだがイスラム教徒は異教徒に干渉される事を異常に嫌っており、インドを支配する英軍も様々な懐柔策を取るにも関わらず、武装蜂起されている。
 映画中ではそのあたりの時代背景が今ひとつ明確になっていないのだが、敵対する勢力はアフリディ人のモハメド・カーンとされており、イスラム教徒であ る。対する英印軍は英国人士官・下士官を中心にインド兵のように見受けられる。ただし、インド兵が皆イスラム教徒であり、ヒンズー教徒が全く描かれていな いのはちょっと違和感がある。
 製作年代を考えてみれば、アクション、ストーリーともに秀逸と言えよう。クーパー、トーンら名役者の掛け合いも楽しく、娯楽アクションとしては大成功な のだろう。ただ、舞台がサバンナもしくは砂漠地帯なのだが、今ひとつ奥行き感がない。どうもアメリカ国内で撮影されたらしく、比較的小さなセットだったの だろう。
 ストーリーの見所は、堅気の士官とルーズな士官の掛け合いと、超堅物の隊長とその甘ちゃん息子の掛け合い。単純でわかりやすいやりとりの割には、人情や 思惑がきちんと描かれており、楽しんで見る事が出来る。また、アクションシーンは騎兵隊と言う事もあって、どうしても西部劇のイメージが強いのだが、超人 的な活躍などヒーローアクションが多いのは致し方ないところだろう。
 ちなみに、主役部隊は第41ベンガル槍騎兵隊で、主要兵器は小銃と槍だが、一部機関銃も登場している。作品助言として元第7ベンガル槍騎兵隊中佐ウイン 氏と英国工兵隊大尉ジョン氏の名前も出てくる。
 今となっては、強いインパクトを得る作品ではないが、時代性を鑑みてやはり秀作の部類に入るのだろう。

興奮度★★★
沈痛度★★
爽快度★★★★
感涙度★★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 19世紀末のインド。インドを植民地支配しているイギリスは陸軍部隊を駐屯させ、そ の実効支配を 行っていた。その北境警備には第30連隊第41ベンガル 槍騎兵隊が当たっており、その隊長は超堅物のストーン大佐だった。
 マクレガー中尉は小部隊を率いて国境のパトロールに出かけるが、敵対するアフリディ人(頭領はモハメド・カーン)の狙撃に会い部下を失う。ストーン大佐 は反撃してはいけないと命令を出していたが、マクレガーは反撃してしまう。生真面目なストーン大佐のやりかたに不満をもっている。
 失われた部下の補充で、近衛隊出身のフォーサイス中尉と士官学校を出たばかりのストーン少尉が派遣される。ストーン少尉はストーン大佐の息子である。大 佐は久しぶりに面会した息子に感激しつつも、それを表面に出すまいと厳しい姿勢で接する。そんな、冷たい仕打ちにマクレガー中尉はあきれる。一方、フォー サイスは何をやっても優秀で脳天気な明るい青年だった。
 スパイとしてカーンのもとに潜入していたバレットから連絡があり、カーンは近隣部族をまとめ上げて反抗する気で、さらに、友好的なエミール族に与えた武 器を奪取する計画があることがわかった。ストーン大佐はゴパールに全軍を進める。その場で、大佐はカーンと面会し、カーンの武器奪取作戦を封じ込めようと 画策する。
 しかし、功をあせったストーン少尉のミスで大佐は負傷し、さらにカーンの女に幻惑されたストーン少尉がカーンに拉致されてしまう。
 大佐は、我が息子の命を案じながらも、部隊全体の事を考えて救出作戦を実行しなかった。そんな頑固者の大佐を見かねて、マクレガーとフォーサイスは二人 でカーンの居城に乗り込む。
 しかし、マクレガーもフォーサイスもカーンに見破られて捕まってしまう。捕らわれた3人は厳しい拷問を受け、ついにストーン少尉が武器輸送の情報を吐い てしまう。その結果、カーンは武器を奪取する。情報を吐いてしまった事を悔やむストーンだったが、マクレガーとフォーサイスは、このことは黙っていろと諭 し、捨て身の脱出作戦を試みる。
 期せずしてストーン大佐が全軍を率いて総攻撃にやってきた。3人は城内の武器弾薬に火を付け、大佐の攻撃を助け、ベンガル騎兵隊の大勝利に終わる。しか し、この戦いでマクレガーが戦死。フォーサイスとストーン少尉は殊勲賞を受けるのだった。


(2005/12/08)