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かぽんの戦争映画
一方的評論
 
砂丘の敵」 評価★☆ アフリカの英植民地の 反乱サスペンス
SUNDOWN
1941 アメリカ  監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演者:ジョージ・サンダース、ジーン・ティアニー、ブルース・キャボットほか
88分 モノクロ

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 イギリスの植民地ケニアにおける武器密輸、土民反乱とそれを防ごうとするイギリス軍の顛末を描く。東アフリカのケニアは1880年代からイギリスが商業 利権を専有し、1920年に正式にイギリス植民地となっている。以降英国白人と労働者のインド人の入植が進み、著しい差別と搾取の中、それに反抗する地元 部族との抗争が度々見られた。

 本作は1941年という製作年からみても、まだ植民地政策へ の反省など微塵も 感じられず、アフリカ黒人への偏見と差別感が全面に強く押し出された感は否めない。本作の主題は今ひとつ明確ではないが、英軍少佐の献身的活躍を前面に出 した冒険アクションと言っ た感じだろうか。未開の地で困難に立ち向かう冒険サスペンスとも言え、どんでん返しとまではいかないが、稚拙なりの謎解きや伏線などもある。
 戦闘シーンもあるが、派手なアクションというわけでもなくメリハリが感じにくいので、全般に 間延びした展開という印象。テンポ良く展開すれば、もっと引き込まれただろう。また、エンディングの牧師の講話ははっきりいって、イギリスの慢 心そのものと感じ、不愉快だし映画としては不用。製作国と製作年を考えればいたしかたないのだろうが・・・。

 助演の美女ジア役はジーン・ティアニー。とにかく美人でひときわ目を引く。モノクロだし化粧も厚いのだろうが、これぞまさに絶世の美女なのだ。彼女を見 るだけでも満足かもしれない(笑)。それに比べて主役の司政官は今ひとつパッとしない。英軍少佐はいかにも英軍らしい頭の堅さが良くあらわれていて、それ なりの存在感がある。

 アクションに期待はできないのだが、時折登場する航空機は注目だ。時代が時代だけにかなりレアな機種が登場し、冒頭でジーンが乗ってくる単発上半翼の輸 送機は、ロッキー ド5ベガ旅客機(Lockheed 5 Vega) 。脚カバーがついていなことなどから空軍購入機のY1C-12の可能性もある。
 また、英軍少佐が帯同してきた3発の輸送機(爆撃機)は、2ペラの3発で、低翼上に支柱がついている珍しい機体。調べてみたがよく分からない。発動機当 たりの雰囲気は イ タリアのサヴォイア・マルケッティSM.75(73)輸送機的な雰囲気だが、翼や尾翼が全く違う。撮影 場所はニューメキシコということなので、アメリカ機かイギリス機あたりだろうと思うのだが・・・。

 全般にストーリー、映像ともに今一歩。もう少し何か見所があればお勧めできるのだが、唯一美女ジーン・ティアニー以外はなかなか見あたらない。

lockheed5
ロッキー ド5ベガ旅客機

3発輸送機

3発輸送機

3発輸送機
ジーン・ティアニー
ジーン・ティアニー

ジーン・ティアニー



興奮度★★
沈痛度★

爽快度★
感涙度★
 

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 英国の植民地、東アフリカケニアのマニエカ駐屯地。マニエカ地方長官(司政官)のク ロフォードの 元に補佐役として英軍クームス少佐が赴任してくる。クー ムス少佐は頑固で忠実な男で、クロフォードがイタリア兵捕虜パリーニを優遇して料理人にしていることが気に食わず、捕虜扱いに戻す。また、駐屯地にオラン ダ人の鉱物研究者ヤン・カイペンズがやってきて英軍に協力を申し出る。
 クームス少佐はナイロビ総督府から土民のシェンジ族に武器が密輸され反乱が企てられているとの情報を得、クロフォードらにその調査を委ねる。シェンジ族 から奪った銃はチェコスロバキア製だった。裏にドイツの影があるようだ。
 そこに、アフリカ最大の商人アプカリの娘ジアの隊商がやってくる。皆ジアの美しさに惹かれるが、なんとジアはパリーニと旧知であった。その晩パリーニの 誕生パーティを開き、ジアも招待するが、その時「ハバリ」と呼ばれる予知迷信が発生する。白人6人のうち1人が死ぬというのだ。その際白人は5人しかいな かったが、デューイが戻って6人になる。さらに、クロフォードはハムドという男に夜襲を受け、ジアが軽傷を負う。ジアの介抱の際にカイペンズがオランダ人 ではなく武器密輸商人であることがばれる。カイペンズはジアを仲間に引き入れようと誘い、ジアはカイペンズを探るために同行することに同意する。そのこと をパリーニに伝えるが、パリーニはカイペンズに殺されてしまう。
 クロフォードもクームスもカイペンズとともに去ったジアが共犯だと信じて疑わない。クロフォードはデューイとともにカイペンズ一味の後を追う。シェンジ 族のところで多くの銃を発見し、火を放って燃やす。しかし、クロフォードはカイペンズに捕らえられ、先に捕らえられていたジアと再会する。二人は処刑され ようとし、明日はシェンジ族のマニエカ総攻撃という段で、アプカリの隊商に化けたクームスら英軍守備隊が突入する。カイペンズはクームス少佐に殺害される が、クームス少佐自身も撃たれて死亡する。
 ロンドンで牧師をしているクームスの父親が教会で息子の死を讃える。その場には夫婦となったクロフォードとジアの姿があった。


(2006/03/14 2009/3/31修正)