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戦争映画の一方的評論
 
「ビルマ戦記 評価★☆  山 下兵 団のマレー進撃戦
1942 日本映画社 監修:陸軍省 
撮影:陸軍省報道班、日本映画社報道特派員
 
68分 モノクロ

 
 日本映画社の製作した戦記物シリーズ。1941年末からのマレー戦と時期を同じくして、英軍の援蒋ルートを遮断するために行われたビルマ攻略戦である。 飯島将軍率いる陸軍の進撃を、陸軍と日本映画社の報道班員が撮影したものだが、同じく日本映画社が製作した航空部隊を中心に据えた「陸 軍航空戦記 ビルマ篇」とリンクして視聴するといいかもしれない。
 映像は音飛びがひどい状態で、陸上戦記ものにありがちな後方兵站映像中心になっているのが残念。やはり、何が起こるかわからない陸上戦の場合は、最前線 映像を得るのは困難ということなのだろう。この年(1942年)に、先に公開された日本映画社の「マレー戦記」に続いての作品となる が、構成や映像においては格落ちという感は否めない。ただし、映画中に撮影移動中の日本映画社特派員が中国軍の攻撃で戦死したことが挿入されており、特派 員も命がけであったことが窺われる。
 戦意昂揚映画でもあるため、英軍の弱さと非道ぶりを強調し、ビルマ人が日本軍によるビルマ解放を歓迎するシーンに力が入れられているが、その合間に挿入 されるビルマの美しい仏教美術と自然映像は貴重と言える。この中でも、ビルマ人に対する評価が面白い。もともと自然に恵まれ、比較的生活が楽なビルマ人 は、大人しい性格ではあるが反面怠け者であるとする。そこが英軍のつけいる隙であり、抵抗力のないビルマ人は良いように支配されてしまったのだ。石油や森 林資源など美味しいところは英国に支配されたうえ、商業は英国、インド人、華僑に支配され、結局ビルマ人の8割が農民とならざるを得なくなったとするの だ。
 登場する兵器類としては、空爆する97式重爆(第60戦隊)、99式双軽爆が登場するほか、95式軽戦車、97式中戦車の姿が多く見られる。また、偽装 が著しく形式が わからないが、小型の軌道式牽引車
も登場する。また、重砲、山砲の類も多数見られる。驚いたのは97式中戦車(短身砲)の射撃シーンで、連射がかなり早いのだ。ドンドンドンとあんなに高速 に連射できるとは思わなかった。
 対する英軍側の兵器としては、破壊されたレンドリースのM2軽戦車がいくつか見えるほか、トラック、自動車の類が無数廃棄されている。
 
興奮度★★
沈痛度★
爽快度★★★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ一応注意 反転でご覧下さい)

 第3次ビルマ戦争を経て、ビルマは英国の植民地となった。英国は、石油、森林資源を一手に支配 し、ビルマ人に圧政を強いていた。
 日本は中国国民党(蒋介石)と戦争状態にあったが、蒋介石を支援する英国、オランダからの輸送ルート(援蒋ルート)を遮断するため、昭和16年12月 13日、ビルマに戦端を開いた。
 陸軍は飯島中将率いる部隊で、ビルマ国内の英軍拠点、ヴィクトリアポイント、ラングーンの爆撃と並行して進撃を開始する。英軍は次第に後退していき、日 本軍はシッタン河を渡河し、ついにビルマの最大拠点ラングーンを攻略する。
 ラングーンは解放の歓喜に包まれるが、一方で在住日本人が英軍によって監禁されていた痕跡が残っていた。
 日本軍はさらに援蒋ルートを遮断するため、3軍に別れて北上を進める。その過程で、日本映画社特派員が中国軍の襲撃を受けて戦死する。
 英軍が死守しようとしていたエナンジョン油田地帯もついに陥落。レンドリースのM2戦車の残骸が残る。さらに、日本軍は進軍し、5月1日、マンダレーの 攻略に成功する。この間5ヶ月でついに援蒋ルートの遮断に王手を打ったのであった。
 日本の東条内閣はビルマの支援を表明し、ビルマ国内では、日本に亡命していたバームが行政府長官となり、政府を樹立。対英のビルマ義勇軍も組織されるよ うになったのであった。


(2005/03/31)

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