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戦争映画の一方的評論
 
「将軍と参謀と兵」 評価★★★ 出てくる兵器はリアル
1942 日本(日活) 監督:田口哲
出演:阪東妻三郎、中田弘二、水島道太郎、北竜二ほか  
 109分 モノクロ

  戦中に作られた映画で、意気高揚目的に作られたものだが、当時としてはスケールの大きい、中国ロケで再現した映画である。そう言う意味でかなりリアルな中 国戦線が映し出されている。かなりの部分は映画用の撮影だが、ごく一部に実際の映像らしき物も認められる。
 昭和16年5月の中国山西省。山岳の陣地にこもる人民軍を包囲して殲滅しようとする一師団(兵団)の話。師団長(兵団長)は中将(阪東)で、配下の3つ 連隊?(部隊)を指揮して人民軍の包囲作戦を行う。その作戦に関わるのが参謀達で、参謀長(大佐)、矢垣中佐、杉少佐(中田)である。各部隊は進軍を進 め、次第に包囲網を完成させて行くが、戦車隊の到着が遅れ、敵の強力な逆襲にあう。また、一部の部隊で弾薬補給が間に合わなくなり、窮地に追い込まれる。 そんな中、航空機で弾薬補給を頼むこととなったが、敵弾で無線機が破壊されてしまう。そこで杉少佐が接近中の味方戦車隊まで無線を借りに、決死の馬伝令に 走ることとなる。
 まあ、ストーリーはあっぱれ杉少佐といったところで、練られた脚本でもなく、あまり盛り上がりもない凡作なのだが、興味深いのは、戦時中、しかも昭和 17年頃の製作とあり、出てくる兵器や服装はリアルなのである。軍装は当時のそのものであり、扱っている銃器も38式小銃、92式7.7mm重機関銃が出 てくる。また、進軍の様子も分かって面白い。このほか、戦車隊が応援に来るのだが、戦車隊とはいえ、登場するのは九四式軽装甲車で7.7mm機関銃が一丁 ついているだけの豆タンク隊である。これはもともと歩兵の弾薬輸送用などとして使われた物で、映画では九四式軽装甲車の戦車隊として描きたかったのか、こ れしか撮影に使える戦車がなかったのか(中戦車は貴重であり、多分、この時期では後継の九七式軽装甲車が主流だと思われ撮影用には九四式があてがわれたの か)興味のあるところである。
 このほか、馬で戦車隊に伝令に行くシーンで、兵卒のひとりが疾走中の馬上で撃たれて落馬するシーンがあるのだが、後ろへいったん大きくのけぞり、前へ 戻って落馬する。かなりの怪我をするのではないかという大スタントなのである。ただ、あれは人形ではないかという疑念もあるのだが。是非ご覧の方にはその 真偽を確かめて頂きたい。
 また、日本映画にありがちで音声が聞き取りにくく、会話の1/4は雰囲気で判断せざるを得ない。従って、話が読めないこともある。例えば、杉中佐を「す ぎ」と呼ぶのだが、ずっと「ちゅうい」と聞き間違えていた。中尉なのに参謀なのか?階級章が少佐なのに何故だろうと思ってはいたが。
 とはいえ、当時の様子をうかがうには貴重な映画であることには間違いない。

(2003/03/08)
 
興奮度★★★
沈痛度★★
爽快度★★★
感涙度★★

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