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「最後の突撃」 評価★★★☆ プロパガンダ映画らしい が、面白い
The Way Ahead
1944 イギリス 監督：キャロル・リード 主演：デヴィッド・ ニーヴンほか
約91分 モノクロ(2002/11 スカパーNECOで録画したものを視 聴)
徴兵による厭戦ムードを払拭するため、イギリスが作成した志気鼓舞のためのプロパガンダ映画。しかし、単に志気を高揚するのではなく、しっかりとしたス トーリーになっていて、結構面白い。
ストーリーは第二次大戦時に召集されたいろいろな職業の市民８人が、最初は全くやる気がなく、徴兵に文句を言い、訓練についていけないのだが、職業軍人 の軍曹の厳しい訓練を受けていくうちに、精鋭部隊「DOGS」になっていく。部隊の小隊長少尉も予備役だが、徴兵された８人は農民、会社の役員、平社員な ど戦争とは無縁な世界から飛び込む。
何故、自分が徴兵されるのかというとまどいと、職業軍人への不快感を感じつつ、列車に乗り集合地へ赴く。途中、職業軍人へ軽蔑を示すが、彼が直属の軍曹 であること後になって知ることとなる。軍曹のいじめとしか感じられない厳しい訓練に、爆発寸前の怒りを覚えるが、その訓練が必要な物であったことを理解し 始める。いつしか、鬼軍曹への信頼も得、彼らはフランス戦線へと出撃する。対峙するドイツ軍の猛攻を受け、反撃のため銃剣を装着し「最後の突撃」を敢行す る。
多分、実際の徴兵もこのような感じだったのだろうと想像できる。厳しい訓練を耐えることにより、兵隊間の連帯感が生まれるのだろう。そういった意味で、 プロパガンダ映画としては成功しているものと思われる。ただし、最後の突撃は意図が読みとれず、その後どうなったかはわからず終わる。まあ、ここで全滅で もしてしまったら、志気鼓舞にはならんのですが。
戦闘シーンも素直に作られており、ストーリーもスムーズに流れていくのでとても見やすく、引き込まれる作りとなっています。見て損はないだろう。 (2002/12/18)興奮度★★
沈痛度★★
爽快度★★★★
感涙度★
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