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戦争映画の一方的評論
 
「頭上の敵機」  評価★★★★ 実写に感動。見応え十分。
1949 アメリカ 監督:ヘンリー・キング
出演:グレゴリー・ペック、ヒュー・マーロウ、ゲイリー・メリル、ディーン・ジャガーほか  
約132分 モノクロ

 第二次世界大戦の欧州戦線での米爆撃隊(B-17フライングフォートレス)の話。
 戦後まもない映画ということもあり、空中戦シーンはアメリカ・ドイツの実写が用いられているのがウリ。映像はモノクロだが、ストーリーはしっかりしており見応えは十分ある。
 1942年の秋。イギリスに駐屯する米軍の爆撃隊 第918爆撃航空群(架空の部隊だが、映像中の部隊章から第8航空軍所属であることがわかる)では、フランス領内の危険な白昼爆撃任務についている。群司令部の指揮官ダベンポート大佐は部下に慕われるが、情に流されこのところ損害が多くなっている。旧友である航空軍司令官(大将)の補佐であるサベージ准将(グレゴリー)が第918航空群を鍛え直すために指揮官を交代する。部下にも厳しく自分に厳しい准将は手始めに、それまでの飛行司令のゲードリー中佐を解任し一搭乗員として「疫病チーム」と名付けた爆撃機搭乗を命じる。代わりにコッブ少佐を司令に命ずる。厳しい訓練と解任劇に嫌気がさす群のクルー達はビショップ中尉をはじめ転属を願い出る。そのうち、事態を重く見た軍の監察が調査に来るが、その頃には前線に自ら出陣し戦果をあげる准将を支持しはじめてくる。そして、いよいよベアリング工場破壊のため極めて危険なドイツ本土(ハルストゥーベン)の爆撃に出る。
 映画は、群の事務をする元弁護士のストーバル少佐の回想からはじまる。このストーバル少佐やサベージ准将、ダベンポート大佐などの心情の動きやかけひきがなかなか見物である。また、物語中何度も階級を兵卒に格下げされる軍曹の存在も面白い。
 戦闘シーンは前半はほとんどなく、ちょっと当てがはずれたかとも思ったが、後半に結構出てきて、ウリの実写がなかなかのものである。墜ちていくB17、翼を打ち抜かれたMe109f、脱出するパイロットなど、本物のシーンは生唾モノである。
 全体に実写と映像のバランスも良く、落ちのあるストーリーもしっかりしていて完成度の高い映画。DVDを買って見る価値は十分にありそうだ。
 ちなみに、爆撃航空群は通常4つの飛行隊(中隊)をもちそれぞれ12機程度を有し、1回のミッションでは1飛行隊で6から7機が出撃し、群では3つの飛行隊で18から21機が参加する。また、3つの群が集まって航空団を形成し、さらに3つの航空団で爆撃師団を形成している。第8航空軍は複数の爆撃師団を有している。
 蛇足だが、サベージ准将役のグレゴリー・ベックは役者の渡辺博之に似ている。ストーバル少佐はxファイルのスキナー副長官に似ている。ちょっと気になったモノで。
(2004/03/29)

興奮度★★★★
沈痛度★★★
爽快度★★★★
感涙度★★

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