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戦争映画の一方的評論
 
太平洋機動作戦」 評価★★☆ 米軍潜水艦艦長の活躍と苦渋の決断
OPERATION PACIFIC
1951
アメリカ  監督:ジョージ・ワグナー
出演:ジョン・ウェイン、ウォード・ボンド、パトリシア・ニールほか
111分 モノクロ

 
 第二次世界大戦におけるアメリカ軍潜水艦の日本艦隊との攻防を描いた、潜水艦アクション。主演はジョン・ウェインで、潜水艦の副艦長(後に艦長)役を演 じるが、アメリカ映画お決まりの恋愛シーンももちろん入っている。舞台は1943年の南島での民間人撤退支援作戦から始まっている。その後は日本軍艦艇 (空母や駆逐艦、輸送船など)を撃沈するシーンが多くなっており、徐々にアメリカ海軍優位の構図が見えてくる。後半のクライマックスはレイテ沖海戦のよう な雰囲気である。
 ジョン・ウェイン主演という事で、どうしてもヒーローアクションになってしまっており、戦闘シーンや作戦実施シーンはリアル感に乏しい。浮上シーンでは 潜水艦の実写映像(一部記録映像と思われる)も登場するが、戦闘シーンや水中シーンはみずぼらしいミニチュアモデルとなっている。また、撃破する日本軍艦 艇もカットが変わると艦種が変わっていたりとほとんど力は入れていないようだ。とにかく、日本軍を撃破するという活躍ぶりと陸の上での恋愛シーンが目立 つ。その中で、サブテーマとして「戦場での友情と決断」が描かれているのが特筆できる。乗員を艦橋や海上に残したまま緊急潜航しなければならない設定で、 どのように苦悩し決断するかというものである。はっきり言って平和時の我々から見ると、冷酷、残酷にも見えるが戦時における決断とはこのようなものなのだ ろうと実感させられる。ただ、ジョン・ウェインの演技からは苦悩の部分はほとんど見えてこず、嬉しそうにも見えるのはどうかと思うが。この緊急潜航で前艦 長が戦死するシーンは、実在の潜水艦グローラーのハワード・W・ギルモア艦長をモデルにしているとも言われる。ギルモア艦長は戦死後に名誉勲章を授与され ている人物だ。
 このほか、アメリカ軍の魚雷が不発であるなど魚雷への信頼性が取りあげられているのも興味深い。
 本作主役の潜水艦名は「サンダーフィッシュ」となっているが、実在しない艦名である。ギルモア艦長の逸話だけを捉えれば「グローラー」がモデルというこ とにもなるが、本作ではあまりこだわっていないようだ。撮影はハワイの真珠湾海軍基地で行われ、海軍協力のもと潜水艦での撮影も行われている。度々登場す る浮上シーンはガトー級潜水艦であることは間違いないが、艦名は特定できない。砲が艦尾方向についていること、機銃は艦橋前後にそれぞれ装備されているこ とから比較的後期型であろう。
 米軍航空機ではほんのちょっとだが、空母に乗っているベアキャット?の姿も見える。また、潜水艦を攻撃する日本機はテキサン零戦である。
  

興奮度★★
沈痛度★
★★
爽快度★★★
感涙度★★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧ください)
 1943年潜水艦サンダーフィッシュ(艦長:ポップ中佐)は南方の島か ら脱出する米国民間人の婦女子を救出に向かう。上陸した副艦長のデューク・ギルフォード少佐(ジョン・ウェイン)はシスターや赤ん坊を連れて脱出してく る。無事潜水艦に乗り込みハワイに帰国するが、赤ん坊のミルクを飲ませるためにギフォードはゴム手を改良してほ乳瓶代わりにする。実は、ギフォードには別 れた妻がおり、生後まもなく失った子供もいたのだ。ギフォードは赤ん坊を死んだ子供と同じくブッチと名付けてかわいがるのだった。
 ハワイに着き、ギフォードは看護中尉になっていた元妻メアリー・スチャートと再会する。二人は久しぶりの再会に惹かれ合うが、メアリーはポップ中佐の弟 でパイロットのボブ・ペリー中尉に求婚され、揺れ動くのだった。
 ギフォードは急遽潜水艦のチーフ(曹長)から呼び出しを受ける。乗組員らが原住民と騒ぎを起こしたのだ。憲兵隊少佐の厳しい追及をギフォードの機転でな んとか言い逃れて、ギフォードらは再び任務に戻る。
 サンダーフィッシュは日本軍の輸送船を発見し、魚雷攻撃をかけるが、魚雷は不発で失敗に終わる。日本軍の輸送船は白旗を掲げ、ポップ艦長は浮上して接近 を図るがだまし討ちで銃撃戦となる。その際に艦長は負傷し、緊急潜航を命じた艦長は艦外に取り残されて戦死する。ギフォードは代わって指揮を取り、輸送船 の背後に浮上して体当たり攻撃で撃沈させる。
 兄である艦長を見捨てたとして、弟のペリー中尉はギフォードに怒る。また元妻のメアリーはギフォードを慰めようとするが、ギフォードはその気持ちがわか らずにメアリーの怒りを買ってしまう。
 司令部の命令でギフォードら乗組員は魚雷不発の原因を調べさせられ、見事原因を解明する。そして、ギフォードが艦長となって再び戦場に赴く。レイテ沖で 日本軍の大艦隊を待ち受ける事となったサンダーフィッシュは敵艦隊を発見し、危険を承知で無線連絡を敢行する。その甲斐あって日本軍の大艦隊は大打撃を受 け、サンダーフィッシュも動けなくなった空母を撃沈する。
 サンダーフィッシュはさらに、空戦で不時着したパイロットの収容任務につき、次々とパイロットを救出していくが、救出中に日本軍の零戦に見つかって銃撃 を受ける。この際にチーフ(曹長)とジュニアが撃たれて死亡。再びギフォードは二人を収容することなく緊急潜航する事となる。救出したパイロットはペリー 中尉であり、ペリーはギフォードへの誤解を解き、救助への感謝を述べるのだった。そして、ハワイに帰港したギフォードをメアリーが待っているのだった。 「ブッチが待っているわよ

(2006/07/10)

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