「戦線の０８/１５」 評価★★★ 臆病で姑息な上官たち
08/15 ZWETER TEIL
1955 西ドイツ 監督：パウル・マイ
出演：ヨヒアム・フックスベルガーほか
１１１分 モノクロ
戦場ロマンシリーズの第二弾の２作目「戦線の０８／１５」。1955年製作のドイツ映画です。前作の「０８／１５」から３年ほどたった厳寒の対ソビエト戦線。多分
1943年の冬頃ではないかと思います。主人公の砲兵アッシュは１等兵から曹長に、フィアバインも２等兵から伍長に昇進し鉄十字章をもらっている。
０８／１５とは時代遅れの旧式機関銃にちなんで「形式的」「時代錯誤」「陳腐」のような意味に用いられるようで、今作は戦場での腐敗が描かれている。勲章
目当てだけに前線に来た大尉の無能ぶりと臆病。腐敗した補給部隊、後方支援。本国の脳天気な楽観的観測。我先に撤退する中、アッシュとフィアバインは敵戦
車に立ち向かう。
なかなか良くできた作品です。０８／１５、戦場の
０８／１５，最後の０８／１５と
三部作で見るといいと思います。戦後間もない頃にドイツ内部を批判した画期的映画です。是非見ることをお勧めします。
(2004/04/02)
興奮度★★
沈痛度★★★★
爽快度★★
感涙度★★
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