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かぽんの戦争映画
一方的評論
 
「男の魂  評価★★☆ おんぼろ貨物船と駆逐艦の船舶チェイス
THE SEA CHASE
1955
  アメリカ 監督:ジョン・V・ファロー
出演者:ジョン・ウエイン、ラナ・ターナー、タブ・ハンター、デヴィッド・ファーラーほか
117分 カラー 

 
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 第二次世界大戦時、オーストラリアに寄港中のドイツの貨物船船長が友人の乗る英軍駆逐艦と繰り広げる船舶チェイスと、乗り合わせたドイツ人女性スパイと の恋愛を描いたヒーロードラマ。ジョン・ウエイン主演ということで、あくまでヒーロー型映画の範疇を出ないが、アクションやサスペンス的なノリも盛り込ま れており、そこそこ楽しめる娯楽作品となっている。ただ、内容の濃さに比して、若干長めの映画でダラダラ感があるのも否めない。今となってはやはり古い作 品というイメージを拭うことは出来ない。

 ジョン・ウエインは元海軍士官でナチスドイツ批判をして民間に降りた船長役。対するのはイギリス海軍駆逐艦で航海長を勤める少佐役のデヴィッド・ファー ラー。これにドイツ人女性スパイ役のラナ・ターナー、ドイツ貨物船一等航海士役のタブ・ハンターの4名で実質まわっている映画だ。それだけに各役者の個性 が際だった作品で、さすがに見応えはある。
 ストーリーはドイツとイギリスの開戦を背景に描かれているが、アメリカが描いているだけに結構いい加減な感じ。さすがに貨物船からイギリス駆逐艦を攻撃 することはないけれど、なかなか蒸気船の貨物船をキャッチ、攻撃することが出来ないイギリス海軍は情けない。艦船アクションとしては今ひとつ盛り上がらな いのもちょっと残念。
 おきまりの女性を巡る恋愛も盛り上がるようで、さほど盛り上がらない。ジョン・ウエインものって結構そういうのが多いような気がする。憎々しい雰囲気の ラナ・ターナーはお色気たっぷりだが、ジョン・ウエインは無愛想なくせに、やるときだけはやるというのも(笑)、何だかなあ。まあ、ヒーローだからそれで いいのかもしれないけど。

 イギリス海軍駆逐艦として登場するのは1本煙突の軍艦(No.315)。アメリカのものだろうが、今ひとつ該当するものがわからなかった。沿岸警備のフ リゲートかコルベットだとは思うのだが。

 レアな設定な作品だけに、内容的には面白いことは面白いのだが、ちょっとインパクトには欠ける嫌いはある。ジョン・ウエインのヒーローぶりを堪能した人 には楽しめるかも。

Gyaoで視聴

興奮度★★★
沈痛度★★★

爽快度★★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 オーストラリアのシドニー。ドイツ軍のポーランド侵攻が迫る中、ドイツのおんぼろ貨 物船エルゲンストラッセ号が出港を控えていた。船長は元ドイツ海軍士官のカール・エーリッヒで、政府に異をとなえて民間に降りた人物だ。そのカールを訪ね て友人のイギリス海軍航海長ジェフ・ネーピア少佐が美しい女性エルザ・ケラーを連れて訪ねてくる。カールはエルザの浮き名を知っており、ネーピアが席をは ずした隙に追い払ってしまう。
 いよいよイギリスのドイツ宣戦布告が迫り、オーストラリアの総領事は万が一の場合は船を爆破するよう命じる。だが、カールは意地でも出港を試み、宣戦布 告された晩に出港することに。出港間際に逮捕される前にドイツの諜報員を乗せてくれと頼まれ、出港する。
 カールは諜報員を船長室に招くが、それはエルザだった。困った船長だが、エルザに船長室を貸し、勝手に船内を歩き回らないよう命じる。
 カールは追跡を開始したイギリス海軍から逃れるため、横浜へ行く予定を変更し、オークランド諸島へ向かうことにする。ネーピアの乗る駆逐艦ロックハンプ トン号もカールの貨物船を捜索するがなかなか見つけることが出来ない。
 搭載した石炭や食料が枯渇しはじめ、カールは諸島の遭難者避難所から食料を調達することに。島に乗り込んだ一等航海士のキルヒナーは食料を奪った後、勝 手にそこにいた3人の漁民を殺害してしまう。さらに、燃料が足りなくなったため、船内にある家具や救命ボートを解体して薪にするよう命じるが、救命ボート がなくなることに船員達は不満を持つ。特にシュライターはカールに敵意をむきだしにする。
 ポンポンガリ島に到着し、そこで燃料用薪の伐採にかかる。元通信兵だった老人ハインツは山頂で見張りにつき、ハインツに食事を届けにいったカールとエル ザは恋に落ちる。シュライターは事故を起こし、二人分働けとカールに命じられるが、次第に和解し始める。また、船内に鼠が繁殖したために、カールは腐った 食物で鼠をおびきだして退治する。さらに、ステムが海水浴中にサメに襲われ、壊疽がひどくなって自殺してしまう。
 そんな間に、ネーピアらイギリス海軍は漁民の虐殺事件を知り、カールらを激しく憎む。カールもオークランドでのキルヒナーの殺害事件を知り、キルヒナー を強く叱責する。
 いよいよ出港となり、病気のヴィンクラーとハインツを島に残し、エルゲンストラッセ号はパルパライソに向かう。島に残った二人は後からきたイギリス海軍 の捕虜となり、船は爆破したと嘘を付く。イギリス海軍は他戦域の急変もあり、エルゲンストラッセ号の追跡をあきらめる。
 中立地のパルパライソに着いたカールは大歓迎を受ける。ドイツの新聞は英雄扱いとなり、漁民殺害の件も敵通信兵であったと嘘の情報を流していた。その場 に立ち会ったネーピアはカールを殴って去る。カールはいずれキルヒナーに出頭させるつもりだ。
 エルザはこの場に降り、カールは再びドイツに向けて出発する。だが、ノルウェー沖に至ったところで、ドイツ軍情報部はカールを囮作戦に利用し、情報を流 す。ネーピアはカールの貨物船を撃沈するために志願する。
 ついにネーピアはカールの貨物船を発見。カールは船員を救命ボートに降ろし、漁民殺害事件の真相を書いた航海日誌をイギリス軍に渡すよう託す。船に残っ たカールとキルヒナーは砲撃された貨物船エルゲンストラッセ号とともに海に沈んでいく。


(2008/12/19)