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戦争映画の一方的評論
 
戦雲」 評価★★☆ カチン族を率いる米軍将校
NEVER SO FEW
1959
アメリカ  監督:ジョン・スタージェス
出演:フランク・シナトラ、ジーナ・ロロブリジーダ、スティーブ・マックィーンほか
124分 カラー

 
 第二次世界大戦のミャンマー戦線を描いたもので、シナトラ、マックィーンのヒーロー的アクションがメインとなった娯楽活劇。同時期に多数作られたアメリ カのお手軽3流戦争アクションと同類かと思ったが、意外とストーリー性があって見応え十分。もちろん、史実的なものやリアル性という点では話にならない が。
 主人公のレノルズ米軍大尉(シナトラ)は現地カチン族を率いて日本軍に抵抗するのだが、部下に暗号兵ナバホ族がいたり、英軍大尉がいたりと配役も豊富。 また、お決まりのヒロイン役にはグラマー女優ジーナが妖しい魅力を見せてくれる。ただ、妙にベタベタするのはやはり好きになれないが。
 登場する日本兵はどう見てもフィリピン人。日本兵はとっても弱いのだけれどもさほど悪者には描かれていない。むしろ、同盟国のはずの中国軍(重慶政府) が嘘つき、裏切り、非人道的に描かれているのが興味深い。また、現地カチン族に対する米軍の冷遇ぶりも描かれており、こうしたところに高慢な白人の人種差 別が潜んでいることがわかる。
 戦闘シーンは機関銃、小銃程度で迫力という点には劣るが、白兵戦シーンはそこそこ楽しめる。主人公らの腰だめ射撃はお約束だが、比較的中心人物も死んで いったりと米軍側が完全な強者になっていない点は評価できる。
 登場する兵器類としては、航空機ではセスナモデルT−50軽輸送機(AT−17、C−78ボブキャット)、C−47(DCー3)輸送機が飛行しているほ か、スチンソンO−49ビジラント観測機が見える。日本軍側としてはなんとタキシングする零戦(多分)が登場。かなり小さい映像だが本物(リペア)のよう に見える。このほか地上駐機としてカウルを黄色で塗った戦闘機、攻撃機型の飛行機が見えるが、いずれも該当機種がないのでハリボテであろう。ただ、カウル が黄色というのはいただけないが、陸軍機のような機体迷彩をきちんと施してあったり、第5戦隊と思われる戦隊マーキングが施されているのが興味深い。車両 としては軽車両のほかM3装甲車が登場している。
 

興奮度★★★
沈痛度★

爽快度★★★★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意)
 1943年11月、北ビルマのカチン丘陵は日本軍と英米連合軍が対峙していた。4万人の日本軍を 食い止めているのは、レノルズ米軍大尉とモーティマー英軍大尉が率いる
現地民カチン族だった。本隊から孤立しているため、物資は空輸に頼っていた。空輸が来ると決まって日本軍の襲撃があっ たが、この日も難なく撃退した。しかし、カチン族の若者バイヤが撃たれて負傷。レノルズ大尉は助からないと判断して安楽のため射殺する。
 レノルズとモーティマーは、本隊へ救急物資や弾薬補給、医師補充の要請のために出かける。そこで、老紳士レガスに同伴していた美女カーラに出会う。レノ ルズはすぐさまカーラに惹かれ始める。カーラもまた次第にレノルズに惹かれていく。また、喧嘩早いが頼りになる運転手リンガ伍長(マックィーン)を気に入 り、部隊に連れて行くことにする。医師の派遣については大佐から良い返事を貰えなかったが、モーティマーが脳マラリアにかかった際に診察した軍医を無理矢 理連れて行く事にする。
 ジャングルに戻ると、クリスマスに日本軍の襲撃がある。どうもカチン族内部に密告者がいたようで、若者と娘が処刑される。その際にレノルズは負傷し、 アッサム基地の病院に入院する。病院でレノルズはカチン族兵の待遇改善を求めて大暴れする。大佐は渋い顔だが、レノルズに日本軍飛行場の襲撃作戦を命じ る。
 飛行場の破壊作戦は成功したが、ナバホ族のダナフォースとカチン族のリーダーナタンが戦死する。さらに進軍すると撃破された米軍補給部隊の残骸に出会 う。ひどい掠奪もなされており、どうも日本軍の仕業ではないらしい。中国軍の軍閥が中国との国境を越えて侵入したとの判断で、レノルズは独断で越境して中 国 軍軍閥の討伐作戦を行う。その際に、モーティマー大尉が戦死。かわりにリンガが少尉に任官して指揮を取る。そして、そこでレノルズ大尉らは重慶政府が発行 した軍閥宛の侵略者(米軍含む)への攻撃許可書を発見する。重慶政府は米軍を裏切っていたのだ。しかし、米軍司令部は重慶政府の書類を捨てたうえ捕虜を解 放して帰還するよう命令する。いわゆる政治的配慮だ。怒ったレノルズは
中国軍捕虜を皆殺しにして戻るが、先のカチン族安楽死等の罪も重なって軍法会議に処せられる。
 中国政府のチャオ将軍はレノルズの身柄引き渡しと公式謝罪を求める。しかし、レノルズは重慶政府の書類を密かに持ってきており、米軍のスローン将軍は悩 む。そして、ついにスローン将軍は中国政府の要請を拒否し、レノルズは無事原隊に復帰するのだった。
 

(2006/04/18)

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