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戦争映画の一方的評論
 
「ロンメル将軍の密使(カイロのロンメル) 評価★★ 北アフリカ戦線のスパイ活動 
ROMMEL RUFT KAIRO
1959 西ドイツ 監督:ヴォルガング・シュリーク
出演:エドリアン・ホーヴェン、エリザベート・ミューラーほか  
103分 モノクロ


  ケングルーヴが出しているDVD戦場ロマンシリーズ第1弾のひとつ「ロンメル将軍の密使」。パッケージにはこのようなタイトルだが、一般的には「カイロの ロンメル」のほうが知られているのではないだろうか。ドイツ戦争映画にしては珍しいスパイ物で、戦時中のいくつかの実話をもとにしたとか。ヨーロッパで注 目された本作品は1960年にイギリス映画「カイロ作戦命令」としてリメイクされている。出演する役者に華のあるものは多くないが、主人公の恋人のアミー ナ役のライラ・アイマンはエキゾチックな美しさと素晴らしいスタイルなのが目に付く。
 さて、ストーリーは1942年の北アフリカ戦線。ロンメルは膠着状態ででかつ連合軍の増派に危機感を覚えており、補給路の確保のため地中海のトブルク要 塞の占領及びカイロの占領を目論んでいる。そのためには、トブルクの敵戦力や配置の情報が不可欠であり、エジプトのカイロ出身のエプラー大尉らがカイロ潜 入を行う。カイロ入りは、砂漠を横断する難路だが、砂漠に精通するアルマシー大尉の手引きによって成功する。カイロに潜入したエプラー大尉らは、イギリス 軍に潜入したり、恋人のアミーナを利用して連合軍の極秘機密を手に入れ、暗号通信で送るが。。。。
 いわゆる、今では当たり前のスパイ作戦もので、内容的にはさほど凝っていないし、ストーリー的にもあまりひねりがないので、そういった面ではあまり期待 できないが、戦争物の延長線上から見ればまあまあ面白いと言える。スパイ物なので、兵器やドンパチはほとんどない。戦史的な史実関係もあまり検証されては いない。こんなエピソードもあったのだという程度で楽しむのがいいだろう。ちなみに、ロンメル役はパウル・クリンゲル。これまで、ジェームス・メイスンの イメージがあまりに強いので、ちょっと違和感を感じました。まあ、ほとんどストーリーに関係しないのでいいんですけど。
(2004/04/30)

興奮度★★★
沈痛度★★★
爽快度★★★★
感涙度★

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