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戦争映画の一方的評論
 
「大祖国戦争-巨大なる進撃の記録- 評価★★ 各国の従軍カメラマンによる記録映像ドキュメンタリー
VELIKAYA OTECHESTVENNAYA
1965 ソビエト 監督:ロマン・カルメン 監修:ソ連国防省
120分 モノクロ

 
 ソビエトへのドイツ軍侵攻からベルリン占領までをソビエト軍の行動を中心に記録映像で描いた歴史ドキュメンタリー映画。用いられた映像はソビエト軍従軍 カメラマン(236名が参加しうち40名が死亡)のほか、連合軍側、枢軸国側の映像も織り交ぜている。
 記録映像には戦闘シーン、兵士の束の間の休息、背後のソビエト民衆の生活、そしてドイツ軍による虐殺映像と実に様々なものがあるが、約4年間の歴史を2 時間で描いているために、各シーンは極めて短く、フラッシュ映像的なブツ切り状態となっている。また、映像的には思いの外レア的なものは少なく、ごくごく 普通の映像の羅列は飽きてくる。唯一、スコルツェニーのムッソリーニ奪還作戦の映像やパリのフランスレジスタンスの映像は新鮮だった。
 さらに、ロシア語のナレーターによる戦争解説が入ってはいるが、内容的には深みがなく、戦史的なつながりを追う事も難しいし、登場する将軍や功労者につ いてもロシア人でなければ理解も思い入れもできずらい設定となっている。ストーリー性もなくつまらないうえ、とにかくソビエト軍、パルチザン賛美色が強い ので歴史的な誤謬もあって、ちょっと興ざめ。特に後半になるとユーゴ、ルーマニア、ポーランド、チェコなどソビエト軍が解放したことを、ことさら強調して いるのが痛い。ひどくなると、パリ解放までソビエト軍の力によるものというような表現まである。制作年から見れば致し方のないところであろうが、ドイツ軍 の蛮行を非難している映像を見ながら、スターリンも同じような蛮行を繰り返していた事や、解放後のユーゴ、ポーランド、チェコの苦難の歴史を思い起こさざ るを得なかった。

 ドキュメンタリーだけに映像に登場する兵器類は当然本物。とにかく沢山出てくるので全部を正確に拾い上げることはできなかったが、目立ったものを挙げて みると、ドイツ軍側ではI号戦車、II号戦車、III号戦車、IV号戦車は当然の事ながらパンター、ティーガーI、ティーガーII、III号突撃砲など多 彩な姿を見る事が出来る。航空機ではHe111、Do17、Bf110、Ju87の飛行爆撃シーンもある。ソビエト軍側ではT37水陸両用軽戦車、BT- 7快速戦車、T60軽戦車、T34/76戦車、T34/85戦車、KV-1重戦車、IUS-122突撃砲、カチューシャが多く登場する。航空機ではPe- 2爆撃機、Yak-9戦闘機、ソ連国籍のDC-3輸送機が出てくる。このほかにも色々な種類が出ているが一瞬だったりして調べていない。ただ、これだけ多 くの兵器が登場はしているが、先にも述べたようにブツ切り映像のためあまりじっくりと見る事が出来ないのが残念である。

 本作で取り上げられている歴史的事象は、バルバロッサ作戦、ブレスト要塞戦、パルチザン活動、モスクワ攻防戦、レニングラード包囲戦、スターリングラー ド攻防戦、クルスク戦車戦、イタリア降伏とムッソリーニ奪還作戦、ドニエプル川攻防戦、ノルマンディー上陸作戦、パリ解放、アルデンヌの戦い、ベルリン陥 落などである。歴史的な流れを知るには悪くないが、編集、ナレーションともにたいしたことないので、今ひとつの評価にならざるを得ない。

興奮度★★★
沈痛度★

爽快度★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意)

特になし

(2006/02/22)

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