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一方的評論 |
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「逃亡列車」 評価★ わっはっは 裕次郎的西部劇なん だなこりゃ。
1966日本（日活） 監督：江崎実生 主演：石原裕次郎
約 分 カラー
(2002/12 スカパーチャンネルＮＥＣＯで録画したものを視聴)
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これを戦争映画に分類していいのかどうか。裕次郎的西部劇調和風活劇といったところでしょうか。時代考証やリアル感と言うもの自体は 追求していないのですね。時代のスター「裕次郎様、きゃーっ。」という乗りで見る必要があります。戦争末期の満州で極めて血色のいい、小太りの青年将校有 坂少尉（裕次郎）が主役だが、こんな気取った脳天気で血色のいい奴がいるわきゃない。そして、裕次郎ものには必ず必要なヒロインが十朱幸代（女医役、若く てきれいだよー）と来たもんだ。美男？美女が手を取り合ってラララララーという展開。そして、何より裕次郎様とその他荒くれご一行様はなかなか撃たれな い。しかし、軽機関銃をスタンド状態（驚き）で連射すると敵の抗日ゲリラはばったばったと倒れて逝くのでありました。
と、こんな感じで真面目に見たらおかしいところだらけできりがない。まあ、主役が弾に当たらない、ヒロインがぎりぎりの所でひどい目にあわないで助けら れるなどはいいとしても、これはいかんぞと思ったのが、壊れた機関車の修理をして動くようにするのだが、車輪のクランクやバネ、ボイラーの破損や穴あきを 銃や鉄兜の鋳なおしで直してしまうのだ。少なくとも、たき火の火程度で鋳造物を補修することなど到底無理。しかも、ボイラーの穴の補修は銃弾を突っ込んで 修理。なわけないだろう。極めつけは、燃料のコークスがないため、砂糖を燃やして燃料にしてしまうのですよ。んー。本当にできるのか、誰かやってみて欲し い。。。。。まあ いいか。
ストーリーは、北支で全滅した関東軍部隊の生き残り有坂少尉（裕次郎）が赴任した満州鉄道図佳線の守備隊で脱走兵が出る。部隊はソ連の参戦とともに南下 退避するのに反して、有坂少尉は荒くれものの１個分隊を指揮して脱走兵の追跡を命じられ北上する。北上した駅で負傷した脱走兵を発見し、日本人の女医（十 朱）や朝鮮人を装った日本人が面倒をみていた。しかし、その村にも抗日ゲリラが出没し、女医も含め駅を守備することにする。そのうち、日本が敗戦したこと を知り、帰国船に乗車すべく撤退を試みる。しかし、抗日ゲリラに列車を破壊されたあげく、大規模な襲撃を受け始め、ついに、破損した機関車の修理をし、そ れで脱出を図るというもの。
裕次郎の他に、知った顔では、小松方正（邦枝上等兵）、 中尾彬（松本一等兵）、伊藤雄之助（朝鮮人風日本人）、川津祐介（山村大尉）などがいる。中尾彬などはかなり若く、ほとんど台詞などない。
映画としては、悲壮感は全くなしでおもしろ活劇という点でいいかもしれないが、戦争映画としては見る価値はない。
最後に。裕次郎を戦争映画に使ってはいけない。ってもう遅いか。裕次郎ファンなら是非見るべし。かっこいいかも。主題歌のひとつ「番外野郎」は裕次郎が うたっている。
(2002/12/18)
興奮度★
沈痛度★
爽快度★★
感涙度★
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