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かぽんの戦争映画
一方的評論
 
「大侵略 評価★★ 北アフリカ戦線での英軍ならず者部隊の破壊ミッション
PLAY DIRTY
1968  イギリス 監督:アンドレ・ド・トス
出演者:マイケル・ケイン 、ナイジェル・グリーン、ナイジェル・ダヴェンポートほか
118分 カラー 

 
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 北アフリカ戦線における、イギリス軍特殊部隊(前科者部隊)のドイツ軍燃料補給地攻撃ミッションを題材にした、アクション系戦争映画。製作者のハリー・サルツマンは「007」シリーズや「空軍大戦略」も手がけている。本作は、設定、舞台ともに完全なるフィクションで、ならず者部隊の活躍という、ヒーローアクション娯楽である。「特攻大作戦(1967米)」のパクリと言えなくもない。

 ならず者だとか、極秘スパイ潜入といった、娯楽ものとしては王道な設定だが、ストーリーの練度、映像シーンの美しさ、アクションシーンのリアル感、いずれもB級である。スパイ戦の設定や、ならず者の設定などが結構安直、お気楽な割りに、ストーリー自体はシリアス系なので、どうもしっくりこない。楽しい系の設定でストーリーが悲しいというのは、見ていてどうにも落ち着かないのだ。さらに、悲劇的な結末は、見終わった後にテンションが落ちまくる。
 また、マイケル・ケイン、ナイジェル・ダベンポートなど、それぞれの役者の個性が強すぎて、全体のバランスが悪く、どこに着目すれば良いのか迷ってしまう。真面目な指揮官大尉と刑務所上がりの大尉というのもちょっと極端すぎる対比。従って、ストリーの主題を見失いがちで、見終わった後の充実感が今ひとつ。
 アクションシーンもマカロニウエスタンレベルで、銃撃シーン、爆破シーンいずれもリアル感がなく、スペインロケということらしいが、今ひとつスケール感、臨場感がない。
 アクション以外にも、一応謎解きのようなミステリーも隠されているが、これがまたお粗末。二重スパイという伏線で思い切り期待させておきながら、ほとんどストーリーの主題にはならないというのが残念。

 砂漠シーンが多いが、登場する兵器類のほとんどはジープとトラック。ラストシーンになってようやく英軍戦車役のM24チャーフィーが登場するのみ。兵器的にもチープな映画の類である。 
 ドイツ軍燃料補給基地破壊ミッションの背景は、1942年、モントゴメリー上陸の支援ということらしい。
 エンデイングテーマ曲は「リリーマルレーン」。いい曲だが、本作の内容とは、全くマッチしていない。

 少しは良い所も(笑)・・・。
 面白かったのは、断崖に行く手を阻まれたシーンで、ジープ・トラックを牽引ロープでつり上げていく所。落下するトラックもあったりして、なかなかの迫力があった。あとは、砂嵐のシーンや砂漠でのスタックシーンがリアル。見ているこちらまで砂っぽくなった(笑)。
 酷評とまではいかないが、余り期待する作品でもない。気楽に見るにはちょっと悲劇的だし・・・難しい。
 

興奮度★★
沈痛度★★★

爽快度★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)


 1942年北アフリカ。英軍はドイツ軍の情報を入手するため、極秘の偵察部隊を潜入させていた。しかし、すでに8回も失敗し、ことどとく士官は戦死していた。指揮官のマスターズ大佐はシディ・バラ収容所長に左遷される。
 空中写真にドイツ軍の燃料庫が写される。准将はマスターズ大佐に最後のチャンスを与える。大佐は石油会社に詳しいダグラス大尉を指揮官に任命し、残りの7名は皆問題のある兵士ばかりを集めた。リーチ大尉は元汽船の船長で刑務所上がり。爆薬係のサドックはチェニジア人の犯罪者。兵器係のコスタス・マヌは密輸の罪。通信係のブディッシュ、運搬供給係のカフカリデスも一癖ある。アラブ人ガイドのハッサン、アシンは同性愛だ。
 一応の指揮官はダグラス大尉だが、実戦経験の乏しいダグラスをリーチ以下は馬鹿にする。無事にダグラスを帰還させたら2000ポンドという契約さえ結んでいるのだ。
 一行はイタリア兵に変装して出発。途中のオアシスで現地兵に遭遇。イタリア兵のふりをするが、バレて交戦殲滅する。さらに、進んでいくが、途中で何度もタイヤがパンクし、断崖に先を阻まれる。リーチは迂回しようというが、ダグラスは強引にウインチでつり上げることを命じる。2台はつり上げることが出来たが、最後の1台はリーチ大尉が荷を降ろさなかったために切れて転落炎上してしまう。
 そこに、イタリア軍の装甲部隊がやってくる。崖の上で身を潜める一行だったが、後から英軍のワトキンス少佐の部隊がやってきて、イタリア軍の待ち伏せを食ってしまう。実は、ダグラスの隊は囮で、ワトキンス隊が本隊だったのだ。ダグラスは、ワトキンス隊に待ち伏せを知らせようとするが、自分たちの身を守るため、リーチ大尉に制止される。結果、ワトキンス隊は全滅する。
 先に進み、ハッサンが地雷にやられて負傷する。その治療のために、ドイツ軍の救急車を襲い、看護婦を拉致する。看護婦はハッサンを治療するが、部下は看護婦をレイプしようとする。
 敵燃料庫に到達するが、そこはダミー基地だった。本物を探そうとするダグラスに対し、リーチらは言うことを聞かない。しかし、脱出のために、燃料庫を爆破している間に船に乗るという約束で、一行は本物の燃料基地に潜入する。しかし、船に乗り込もうとした瞬間、ドイツ軍のサーチライトが光る。情報は筒抜けになっていたのだ。マスターズ大佐が情報を売り渡していたのだ。一方、救急車ではハッサンと看護婦が相打ちとなる。
 ダグラス大尉とリーチ大尉の2名はなんとか脱出して、小屋に潜む。そこに、英軍の機甲部隊が侵攻してくる。ドイツ兵の変装をしていた二人は白旗を掲げて道に出る。しかし、イギリス兵は二人を射殺してしまう。

 

(2008/02/26)