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かぽんの戦争映画
一方的評論
 
「鏡 の国の戦争 評価★★ 主演がなんともいい男だねえ 
THE LOOKING GLASS WAR
1968 アメリカ 監督:フランク・ピアソン
出演:クリストファー・ジョーンズ、アンソニー・ホプ キンスほか  
103分 カラー
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 東西冷戦を背景に、イギリス情報部に雇われた一人のスパイの悲しい顛末を描いたサスペンスドラ マ。ジョン・ル・カレの原作を映画化したもので、第二次世 界大戦後25年ほどを経た、当時の冷戦時代を反映している作品だ。今となっては、なかなかその背景を想定しにくいが、近年暴露されつつある、東西両陣営の 尋常ではないスパイ合戦を思い起こしながら見ると、なかなか興味深いものがある。

 製作当時、スパイが暗躍していたことは事実だが、公にスパイの存在が公表できる時代ではなかったわけで、原作者も制作側も当時のスパイ像を想像して作っ たのであろう。
 本作では、敵側陣営の武器動向を探るため、イギリス情報部がスパイを東ドイツに送り込む設定だ。送り込まれたのは自由を求めて亡命したポーランド人青年 ライザー(当時ポーランドも東側社会主義陣営の構成国だった)。青年は東ドイツで活動を行うも、事態が急変するとイギリス情報部は無情にも彼を切り捨てて しまうのだ。 

 スパイ活動とはとっても非情で、平気で嘘もつくし、簡単に裏切ったりもしちゃうのだよ、ということを表現したい映画のようだが、ストーリーとしては 今ひとつで、盛り上がりにも欠ける。音楽もオープニングもいかにも60年代後半的な感じで、旧世代から脱皮した新生代の幕開けというか、泥臭さのない都会 的な 匂いのする作りである。この軽々しいノリは、今となってはやや空虚な印象を与えるもので、映画としてはインパクトに欠ける印象。当時としては新鮮だったか も知れないが・・・。

 本作で印象的だったのは、主役のクリストファー・ジョーンズ。あまり映画には出演していないようだが、とにかく甘いマスクでいい男。女心をくすぐるとい う か、甘えたようなフェイスは女が黙っていないだろう。だが、それがために役者としては強烈すぎて、いささか浮いてしまっている感じもする。本作中でも女に モテモテという役柄であるが、ちょっとそのフェロモンが強すぎて、映画のシリアス性に没頭できない節があった。
 また、出てくる女優も美女ばかり。ピア・デゲルマルク、スーザン・ジョージ・・・いい女だ。本作はちょっと美形ばかり使いすぎの嫌いがあるかも。その中 で、ブサイク 系の若きアンソニー・ホプキンスにも注目だ。

興奮度★★
沈痛度★★★

爽快度★
感涙度★★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意)

 イギリス情報部は東側(東ドイツ、ソ連)の武器動 向の情報を様々な手段を通して入手しようとしていた。ある時、ひ とりのスパイが夜道で死ぬ。本当は事故死なのだが、情報部では敵側に抹殺されたものとした。そこで、情報部は東ドイツ国内にスパイを送り込み、直接ミサイ ルなどの武器の情報を仕入れることとした。このスパイ役に選ばれたのが、ポーランドから自由と女を求めて亡命した青年ライザー(クリストファー)。青年は 亡命後の女との生活の安泰と引き替えにスパイとなることを受諾し、訓練を受ける。東ドイツに潜入した青年は、歩哨を殺してしまいすぐに厳しい追跡に会う。 東ドイツで出会った女の協力を得て、青年はミサイルの情報をイギリスに送るが、ついに殺される。しかし、本国の情報部はその存在すら切り捨てる。

(2004/06/13 2009/2/7修正)