オンラインDVDレンタル ぽすれん

 
作品の貸し出し中がないレンタルビデオ屋はコチラ!GEO

戦争映画の一方的評論
 
「ロンメル軍団を叩け」 評価★★ アフリカ軍団の砲台 を破壊せよ
RAID ON ROMMEL
1970 アメリカ 監督:ヘンリー・ハサウェ イ 
出演:リチャード・バートン
、ジョン・コリコ ス、ウォルフガング・プライス、クリントン・グレイン、カール・オットー・アルバーティーほか 
98分 カラー


 意外に有名な映画のようで、そうでもないB級映画クラスの作品。1943年のリビア。ロンメルのドイツアフ リカ軍団は アフリカの要衝トブルクを奪っており、堅固な砲台を設置している。海上から侵攻しようとする英軍艦隊にとっては目の上のたんこぶ。そこで、英軍コマンド部 隊が砲台と燃料基地の破壊作戦を決行するというストーリーなのだが、登場する戦車や装甲車の数こそは多い が、ストーリー自体は唐突で、それに伴うアクションも思ったほどたいしたことはない。主役のフォスター大尉(リチャード・バートン)中心の映画であること は確かだが、脇役達の位置づけが今ひとつ。英軍医少佐、独軍大尉、ロンメル、イタリア人娼婦など癖のある配役でありながら、あまりにあっけない役柄の締め くくり方が気になる。もっと、しっかりと引きずって描いていればストーリー展開に膨らみがあっただろうと思う。シナリオがやっつけ仕事っぽい感じがするの だ。
 映像は、
年代を考えれば仕方ないが、カラーの退色が気になり、画面も暗い。ロケ地はメキシコのようだが、 アフリカの砂漠の雰囲気は良く出ている。ただ、燃料補給所も変だし、堅固な砲台群というわりに1箇所しか出てこないし、スケール感は乏しい。
 ウォルフガング・プライスのロンメル役、カール・オットーのドイツ軍士官役はまさにはまり役。主役のリチャード・バートンを食うほどの存在感がいい。イ タリア人娼婦役の美女ダニエル・デ・メッツはせっかくのお色気なのだが、もう少し色っぽいシーンも見たかったなという印象。

 戦闘シーンはちょっと子供だましな感じがする。火薬使用量はそこそこなのだろうが、爆発のタイミングと場所がやや変なのと、火炎放射器を持ったたった一 人がド イツ軍戦車を次々と破壊していくのは・・・・やりすぎ。
 登場する兵器類としては、ドイツ軍戦車役として多数のM48パットン戦車と英軍、ドイツ軍装甲車役としてM3ハーフトラック。特に、M48パットンは合 成かも知れないが、30台以上の戦車が並んでいる姿が実に壮観だ。航空機としては冒頭にドイツ軍役としてグラマンJRF−5グースが飛行しているほか、車 列を攻撃する英軍機としてシャークマウスを描いたウォーホークP−40が1機出てくる。どちらも実機で、P−40の飛行シーンはなかなか格好良い。また、 艦名は調べていないが、英軍艦隊役として数隻の戦艦、巡洋艦級の艦船が映されている。これらは映像の色合いが本編と若干異なるので、映画のために撮影され たとも思えず、記録映像とミニチュアを用いているような感じ。 
 なお、クライマックスの戦闘シーンは「トブルク戦線(1966)」の流用なんだそうだ。トブルク戦線の方は見たことないので、どこが流用されているのか わからないが、配役は全然違うので、役者の顔が出る場面ではないのだろう。ストーリーの共通点は補給所破壊ということなので、補給所炎上シーンあたりなの だろうか。
 このほか、気になったのは、後半のクライマックスシーンで、時折入る女性の叫び声や、赤ん坊?の泣き声。悲壮感を高めるため の暗示的な用法なのだと思う が、岩崎宏美の万華鏡を思い出して(笑)、ちょっと背筋が寒くなった。ストーリーが英雄的な展開だけに、何故このような手法が必要だったのか理解できな い。

 興奮度★★★
 沈痛度★★★
 爽快度★★
 感涙度★

映画見るなら ⇒スカパー!初期費用無料
オンラインDVDレンタルなら『TSUTAYA DISCAS』!
古本市場】激安古本・CD・DVD・ゲームソフト販売買取
新刊書籍・雑誌・DVDジェイブック
新品DVD・家電
い〜でじ!! 

 
  (以下あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい) 

 1943年のリビア。ロンメルはイギリス軍を窮地に追いやり、奪ったトブルクに堅固な砲台を 設置していた。
 そんな中、英軍の一台のハーフトラックが戦死体を乗せて砂漠の中に走り去っていく。
 ドイツ軍の野営陣地では、指揮官シュレーダー大尉のもとにドイツ軍の連絡飛行機が、ロンメル将軍からの指令を伝える。英軍捕虜をトブルクへ移送しろとの 命令だ。英軍捕虜の大部分は第15野戦病院部隊で、軍医ターキントン少佐がいた。さらに、イタリア将軍の娼婦ヴィヴィアンもいた。一行は、ハーフトラック とトラックに分乗し移動を始める。
 移動中、シュレーダー大尉はヨタヨタと走る英軍のハーフトラックを発見。運転していた瀕死の伍長を捕らえる。しかし、これは敵を欺く作戦で、伍長は第八 陸軍諜報機関のフォスター大尉で、特殊任務の命を帯びて、捕虜となっている第五突撃隊のファロー少佐と連絡を取ろうとしていたのだ。しかし、そこにはファ ロー少佐はおらず、いるのは僅かな第五突撃隊員のアラン・マッケンジー上級曹長、エド・ブラウン二等兵、ビル・ウェンブリー伍長、ダン・ガード、レイリー 軍曹と野戦病院衛生兵だけであった。さらに、衛生兵の中には、戦闘を拒否するターキントン少佐をはじめ、兵役拒否のため衛生部隊に配属となったクェーカー 教徒がいる始末だった。
 フォスター大尉は、仕方なく作戦の概要を話し始める。英軍艦隊の上陸を助けるため、トブルクの砲台破壊を行おうというのだ。マッケンジーら第五突撃隊員 らは同調するが、ターキントン少佐は協力をよしとしない。
 予定された作戦通り、ドイツ軍の車列に英軍戦闘機が襲いかかる。その隙にフォスター大尉らは銃を奪い、逆にシュレーダー大尉らドイツ兵を捕虜にする。 フォスター大尉らはドイツ兵に変装し、トブルクの陣地に潜入を図ることとする。その際、フォスターはドイツ兵を殺そうとするが、ターキントン少佐が殺させ ず、その場所に置いていくこととなる。
 変装した一行は、トブルク入口の検問所で多量のドイツ軍戦車を目の当たりにする。いくら砲台を破壊したところで、これらの戦車があっては勝ち目はないと 判断したフォスター大尉は、付近にこれらの戦車の燃料保管庫があるに違いないと思いつく。その情報を聞き出すために、フォスター大尉とターキントン少佐は 部下を仮病に仕立ててロンメルの司令部に接近する。案の定、ロンメルと接見したターキントン少佐は共通の趣味である切手の話でロンメルと盛り上がる。その 隙にフォスター大尉が燃料補給所の所在を確認する。
 戻ったフォスター大尉らは作戦を変更し、燃料補給所の爆破に向かう。一方、ロンメルのもとには、這々の体でシュレーダー大尉が戻り、ロンメルはフォス ター大尉らは偽物である事に気づく。
 燃料補給所は堅固なコンクリートと砲台で固められていた。フォスター大尉は止まっていた敵戦車を奪い、砲撃で補給所を大炎上させる事に成功する。あと は、砲台の破壊だけである。しかし、すでにドイツ軍は検問所で偽の捕虜移送隊を発見しようと待ちかまえている。
 フォスター大尉らは、偶然に一緒になった憲兵隊とともに検問所を突破。まんまと検問をすり抜ける事に成功し、砲台のもとに接近する。砲台の爆破準備に取 りかかっているうちに、砲台の危機を察知したロンメルはシュレーダー大尉らの戦車群を追撃させる。迫り来るドイツ軍戦車に死傷者を出しながらも奮戦。海上 では英軍艦隊が接近しつつあり、すでに砲台の射程内に入り艦船に被害が出始めている。フォスター大尉はしんがりとしてドイツ軍の攻撃を排除していたが負 傷。さらに、シュレーダー大尉と一騎打ちとなり撃ち倒す。そして、ついに砲台の破壊に成功する。海上から待避していく部下を眺めるフォスター大尉だった が、手当に当たっていたターキントン少佐もやってくる。残された二人のもとに大量のドイツ兵が迫ってくる。


(2006/12/22)

DVD検索「ロンメル軍団を叩け」を探す(楽天)