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戦争映画の一方的評論
 
「掠奪戦線」 評価★★ いまひとつキャラがわからない
Breakthrough The Last Escape
1970 アメリカ 
監督:ウォルター・E・グローマン
出演:スチュアート・ホイットマン(米軍大尉役)、マルギット・サード(ドイツ兵夫人役)、ジョン・コリン(米軍下士官役)ほか  
90分 カラー

 ドイツのロケット科学者を誘拐すべく、米とソ連がしのぎを削って誘拐を目論むという、典型的なアクション系の映画。マカロニコンバットも全盛期であり、とりあえずヒーローが頑張るというおきまりのコースだ。

 内容は、独軍に潜入した米軍スパイ大尉(ホイットマン)が仲間の兵士とともに科学者を誘拐するのだが、ずっとドイツ軍の軍服を身につけているので米軍の軍装はほとんど出てこない。そのかわりドイツ軍の兵器は色々と出てくる。よく分からないが、キュベールワーゲン、4号戦車、兵員輸送車、バイク風のものが続々と出てくる。この時期、多くの戦争映画が作られているので、使い回しされているのだと思う。
 一方、航空機はあまり出てこず(このことが逆に誘拐後の国境までの逃亡劇中に独軍航空機の偵察が全くないという不自然さを醸し出しているのだが)、輸送機(英軍ランカスター爆撃機?)と双発の爆撃機(英軍デハビランド モスキート)がそこそこ出てきて、独軍戦闘機にいたっては一瞬出てくるのみ。(多分Bf109のつもりだと思うが、なんだか胴体の幅が広いセスナのよう→同監督製作の「633爆撃隊(1964)」と同じ映像の使いまわしでBf-108タイフーンが化けている)。しかも、何だか遠目にぼけた映像でよくわからない。
 おかしいと言えば、ソ連軍の戦車。なんだか丸みを帯びていてT-34をイメージしたものらしいけど変。車体はアメリカ軍の戦車と一緒で、フロントのマーキングと砲身のマズルだけで区別させるのだろうか。
 この他、映画の最後のシーンでソ連軍と米軍が川を挟んで対峙するのだが、その描写スケールの小さいこと。戦車で弾を撃ち合うというのに、実際100mくらいしかセットはないんじゃないかな。そういうわけで、あまりお金はかかってないかも。

 ストーリー全体としてはそんなにドキドキハラハラしないし、敵になかなか見つからない、独軍の航空機偵察がない、独軍の警戒が甘すぎる、独軍の偵察隊が来ているのに隠れている家の中は明るい(映像上しかたがないのだろうが)、など不自然きわまりないところが多い。
 また、主人公の米軍大尉とドイツ人女性サードがあまりにも唐突にキスをするなど、ちょっと理解しにくい点もある。アメリカ映画らしいと言えばそうなのだが、なんだかなあ。そのドイツ人女性は怖めの美人で、裏に何か秘めたようなそぶりをずっとしているのだが、結局なんの関係もありません、というよりもこの映画上存在しなくてもいいキャラなのでは。
 加えて、主人公の米軍大尉も性格が把握しにくいし、下士官役や後に戦死する中尉役にしてもいまひとつ性格や心情が描き切れていない。この映画は心理的な部分は重要視していないということか。とりあえず、アクション映画作っとけという程度なのだろうか。
 
(2003/12/20,2006/10/30追記)

興奮度★★★
沈痛度★★
爽快度★★★★
感涙度★


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