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戦争映画の一方的評論
 
「イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験 評価★★ 男女の生体実験を繰り広げるナチ女所長
ILSA, SHE WOLF OF THE SS
1974 アメリカ・カナダ  監督:ドン・エドマンズ 製作:ハーマン・トレーガー
出演者:ダイアン・ソーン、グレッグ・ノフ、シャロン・ケリー、トニー・マロモ
、マリア・マークスほ か
90分 カラー 

 
 題名からして想像が付くが、ナチの収容所を舞台にしたエロス映画。後の「イルザ シベリア女収容所 悪魔のリンチ集団」「イルザ アラブ女地獄 悪魔のハーレム」と併せてイルザ三部作と呼ばれるが、その第1弾となる。このナチ女収容所は日本でも公開されており、知る人ぞ知るマニア映画でもある。戦争映画マニアとしては、一応チェックしておかねばならない題材なのであった(笑)。今回、ヘア解禁リマスター版として発売されたものを視聴。デジタルリマスターされた映像はかなり鮮明となっていた。アンダーヘアーは解禁されているが、男の珍などはボカシあり。

 本作は、爆乳のナチ収容所長をはじめ女看守、女囚人と裸、裸のオンラッシュ。だが、無駄に裸になっているだけで、エロスとかセクシーとかいった感情は沸いてこない。むしろ、本作は
人 間の性や肉体を題材にした残酷ショック物語であると言って良い。男性器を切り取ったり、女性器に異物挿入、はたまた各種拷問など人間の出来うる極限を映像 化している。かなりの衝撃度なので、トラウマを危惧する人は見ない方が良い。この手を喜ぶのはSMマニアか、グロマニアといった所か。
 とはいえ、本作が残酷マニアのためだけに作られたというわけではなさそうである。映画の冒頭に製作者のハーマン・トレーガーのコメントとして、本作が 「事実をもとに制作された・・・」と出てくるように、製作者側としてはドキュメンタリー素材として、ナチスドイツの生体実験という悪行を告発しようと言う 意図もあったようだ。ただし、「事実をもとに」というのが果たしてどこまでが事実なのかはかなり怪しい。「登場人物や設定は架空で、ナチスドイツの悪行を 凝縮したもの」とも言っており、総体としてナチスが囚人の男女に、病原菌実験やアーリア人優性実験のため生体実験を行っていたという事実をもとに、
女所長イルザ(医師)はドイツ収容所に実在した恐怖の女SS上級主任「Irma Grese」や人体実験女医「 Dr. Herta Oberheuser」といったあたりを元ネタにしているような気がする。登場する生体実験の内容も多くは聞いたことのある内容ではある。
 
 さて、爆乳所長役のダイアン・ソーンはこの時すでに42歳。顔の皺の割に張りのある肌と爆乳は実に見事。最近日本でも巨乳アイドルが、自分の顔は乳だと 言っているが、まさにその通り。所長と言う権限で男女の囚人にやりたい放題なわけだが、騎乗位で性をむさぼり食う姿に、巨乳は暴力だとしみじみ感じた (笑)。このほか、看守役や女囚人役がそれぞれ様々な裸を披露してくれる。男囚人で強精のアメリカ人役も登場するが、こちらの性表現は大人しめ。女を裸に して酷い拷問シーンは多く出るが、男女のSEXシーンは意外に少ない。
 ストーリーは意外にもしっかりしている。あれだけ、無駄なヌードシーンや、極悪の生体実験を入れている割に、きちんと物語が進んでおり、第二次世界大戦 時の戦争を背景にした映画であることを思い出せてくれる。もちろん、深みのあるものではないが、オチまでしっかりと作られているのが好感。本作のジャンル は果たして何だったのだろうと悩ませるぐらいまともだったりする。

 登場する兵器としては、ドイツ軍のグレー塗装されたキューベルワーゲンと装甲車。装甲車はM8グレイハウンドがほぼ原型のままドイツ軍マークを記入して登場する。アメリカ撮影ということでそれも納得。


 全体として、思ったほどふざけた内容でもなく、かといって真面目な内容とも言えず微妙な位置づけ。ただ、残酷ショッキングであることだけは間違いない。本作が誰を対象にした映画なのか、どこに向かおうとしているのかがわからない。
エロスを求めるのならばちょっと違うし、戦記モノとしても違う。残虐グロが一番近いのだろうが、それにしてもちょっと中途半端。果たして誰が評価するんだろう。




興奮度★★★
沈痛度★★★★

爽快度★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

  ドイツの第9医療収容所の女所長イルザ(医師)は、囚人の男女に非道な生体実験を行うことで畏れられている。男囚人はイルザの夜の慰み者として呼ばれる が、イカすことができない者は一晩限りで生殖器を切り落とされてしまう。切られた生殖器はイルザの信奉するベルリンのバウム博士のもとに送られ、劣勢民族 は体の一部で証明できるという学説の証明に用いられた。
 収容所に新たに女囚人たちが送られてきた。その中にはロゼッタ、アンナらがおり、気丈なアンナは早くもイルザ所長の目にとまる。身体検査に抵抗した女囚 人は早くも人体実験の餌食となる。イルザは、命じられた梅毒やチフス、狂犬病の菌を植え付けるなどの病原菌生体実験のほかに、個人的医学実験を行ってお り、それは女の方が男よりも激痛耐性があるという証明だった。イルザは女囚人に激しい痛みをかけていく。
 収容所に男の囚人もやってくる。その中にはアメリカ人のウルフもいた。ウルフは仲間のマリオからイルザに夜に呼ばれて去勢されなかったものはいないと教 えられるが、ウルフはバウム博士の論理をくつがえしてやると言い、イルザに呼ばれた晩にイルザをイカせてしまう。ウルフは屈強な強精者であり、イルザは次 第にウルフに溺れていく。
 一方、ロゼッタら女囚人らは、電気バイブを女性器に突っ込まれるなど厳しい検査が始まっており、他にも深度6000mの気圧をかけた部屋や温度82度の 熱湯風呂に浸けたりという命を落とす実験も頻繁に行われるなど、命が長くない事を悟り、マリオら男子囚人らと共謀して収容所脱走を計画する。決行日はドイ ツ軍のワルデック将軍が訪問した翌朝と言うことに決まる。しかし、アンナが所長に捕まってしまい、アンナは激痛を伴う生体実験にかけられる。それでもアン ナは悲鳴を上げずに耐え抜く。
 ワルデック将軍はウジ虫につけた新型チフス菌やガス壊疽などの実験を視察した後、晩餐会に招かれる。そこには裸で天井から首に縄をかけられた女囚人が見 せ物とされており、足下の氷の上に立っていた。宴の途中で氷から足を滑らせた囚人は首を吊る。イルザは最後にワルデック将軍への贈り物として自らの肉体を 提供しようとする。しかし、将軍はイルザをブロンドの女神と崇め、小便を顔にかけてもらうことを懇願する。
 翌朝、暴動を決起。所長イルザはウルフによって手足を縛られて監禁。男女の囚人らはナイフや奪った銃で看守達を倒していく。ついに、収容所を制圧し、ウ ルフとロゼッタは脱走する。しかし、残りの囚人たちは脱走せずに復讐する事を選択。女囚人らは女看守や医師を射殺する。イルザのもとへは瀕死のアンナが向 かい、ナイフで殺そうとするが直前で倒れる。
 収容所にドイツ軍の救援部隊が到着。男女の囚人達はみな殺される。イルザの元にドイツ軍の伍長が入ってくる。手足の縄をほどくかと思われたが、イルザを射殺する。伍長は将軍に「第9収容所は消滅しました。連合軍に知られる心配はありません」と報告するのだった。

(2007/03/12)

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