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戦争映画の一方的評論
 
「ベラルーシ侵攻1942 -ナチスの罠- 評価★★ 彷徨えるベラルーシの孤児院
OLENYA OKHOTA
1981 ソビエト  監督:ユーリ・ポレッツキ
出演者:アレクサンドル・ヤコヴレフ、
ニコライ・グリンコほ か
71分 カラー 

 
  今は独立国家となっているベラルーシは第二次世界大戦時はソビエト連邦の一国家として属しており、1941年から1944年まではドイツ軍の侵攻により支 配下となっていた。本作はそのドイツ軍支配下のベラルーシを舞台に、ベラルーシの孤児院の教師と子供達が戦火に巻き込まれていく物語である。
 日本語表題はいかにも激しい戦闘を予期させるが、実際には孤児院を巡るドイツ軍と白ロシアレジスタンスの陰謀と駆け引きというサスペンスドラマ。序盤や 終盤にはヒューマンドラマ系かなと思わせるシーンもあるのだが、人物描写がかなり浅いのでヒューマンドラマとしては成り立っていない感じ。サスペンスとし ては、一応若干の謎解きや伏線のようなものも描かれてはいるが、ひねりが少なくすぐにネタバレしてしまうのが難点。
陰謀と駆け引きというにはちょっとお粗末。しかも、キーとなる人物の設定が今ひとつ明瞭でなく、性格付けの描写が浅いために面白みという点に欠ける。
 本作は1981年制作ということで、ソビエトではソビエト芸術記録映画から大衆娯楽映画への転換期にあたる。サスペンス調にしたり、冒頭の鹿狩り映像と 孤児院攻撃作戦「ディア・ハント」と掛けてみたり、ハリウッド的な娯楽性を打ち出そうと模索している感がある(ちなみに、有名なアメリカ映画「ディア・ハ ンター」は1978年作品)。しかし、その一方で自然や光を利用した芸術的カットや子供などの弱者を用いて情を訴える手法など、前代的なソビエト芸術記録 映画の名残も見られる。また、フィルムは退色が著しい安物のカラーフィルムを使用している。
 音楽は前衛的なのだが、サスペンスドラマのようにも感じ、かなりミスマッチ。
 
 登場人物がやや大目で、しかもドイツ国防軍、ドイツSS武装親衛隊、ソビエト軍、レジスタンス、ソビエト秘密警察など多様な機関が出てくるが、説明がほ とんどなされないので、ストーリーについていくのが大変。その上サスペンス的な展開になるので、味方なのか敵なのかわからなくなることも。名前をしっかり 覚えておきながら視聴することをお勧めする。
 登場する兵器類としては、ドイツ軍車両役として、多数のサイドカー、軽車両、トラックが出てくる。型についてはよくわからないが、ソビエト軍の保有車両だろうと思われる。唯一の航空機としてはAn-2COLT輸送機が出てくる。きちんと尾翼にはドイツ軍マークが描かれている。

 全体としては、完成度があまり高い作品とは言えないし、ベラルーシを題材にした歴史モノとしても掘り込みが浅い。ただ、両軍の間で放浪する孤 児達の哀れな姿がとても印象的であり、サスペンスものという視点を捨て去って、無理にヒューマンドラマとして見るならば・・・・、どうなんだろう。

興奮度★★
沈痛度★★★

爽快度★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

  1942年春、ドイツ支配下のベラルーシ。ドゥビナ孤児院の院長ダシケヴィッチと子供達は、冬の間に世話になった村を出て、ドイツ軍支配下となっている孤 児院に向かって歩を進める。橋にある検問所にさしかかり、ダシケヴィッチは通行許可を請うが、良い返事は貰えない。そこに、ドイツ軍大佐と部下のロガス一 行が通りかかり、ある策略を持つ大佐は孤児院の通行を許可する。その際に車列と並行させて孤児達を歩かせることにより、橋の爆破を狙っていたソビエトパル チザンの計画は失敗に終わる。
 大佐は、ロガスに孤児院に先回りさせ、備蓄してあった食糧等を没収させる。孤児達は貧しい生活を余儀なくされる。実は大佐は、孤児院がソビエト秘密警察 の議長ジェルジンスキーによって立てられたことを知っており、ソビエト軍が孤児達を見捨てるはずがないと踏んでおり、ソビエト軍をおびき寄せるための囮に 使おうという魂胆なのだ。前線指揮官のマイゼンカンフSS大尉は、司令部から孤児院砲撃の命令を受けていたが、大佐はそれを認めずに、ソビエト軍をおびき 出す「鹿狩り」作戦を命じる。マイゼンカンフSS大尉の部隊は孤児院の周辺を包囲し、孤児院にスパイを送り込む。
 孤児院には大人は、ダシケヴィッチのほかに音楽実習教師のオリガがいるだけだった。ソヴィエトパルチザンのトルブニコフらは密かに食料等の調達を手助け する。そこに、役人のドゥジンという男がドイツ語教師のゴロヴィンという男を連れてくる。いかにも怪しげな男だが人手の欲しいダシケヴィッチは受け入れ る。さらに、収容所から逃げ出してきたという、足の悪いソビエト軍中尉ストウロフが美術教師として加わることとなる。
 大佐の司令部にドイツ軍大将が視察に訪れるが、その際にパルチザンによる爆破事件が起きる。現場から去っていった足の悪い男が怪しいと目される。その 後、大佐のもとに教師と呼ばれる男がひとりやってきて、大佐は「任務はうまくいったか、私以外を信用するな」と命じる。さらに、ドイツ軍車列が橋で爆破さ れ、いよいよドイツ軍も強硬手段に訴える必要が出てくる。大佐はダシケヴィッチに子供を2人づつ処刑すると警告。これによりソビエトパルチザンをおびき出 そうとする。最初に2名を連れ出して森で処刑しようとするが、すんでの所でパルチザンによって助けられる。これによりパルチザンが動くことが判明したた め、次回は確実に待ち伏せを実施することとする。一方、孤児院側も危険を察知し、21時にパルチザンの手引きにより安全地域へ脱出を図ることとする。
 大佐は機密書類を載せ輸送機を飛ばすが、墜落。機密書類は焼失したかと思われたが、実はソビエト軍によって捕獲されていた。大佐の所へ、その機密書類の 写しを持ってドイツ語教師コロヴィンがやってくる。コロヴィンは実はソビエト秘密警察で、機密書類をちらつかせて孤児院の脱出を黙認するよう命じる。やむ なく大佐はこれに応じ、孤児院への総攻撃を翌日の21時に設定する。しかし、その頃SS大尉に美術教師のストウロフがスパイ容疑で捕まっていた。実は彼こ そが大佐の諜報員であり、SS大尉は孤児院の脱出が今日の21時だと知る。SS大尉は大佐の命令を無視して孤児院攻撃準備に取りかかる。
 孤児院では移動の準備を進め、21時前に孤児院を脱出。孤児院には数名のパルチザンが居残ることとなる。SS大尉は21時になり孤児院の攻撃に取りかか る。激しい銃撃戦が続き、少数のパルチザンも一人を残して全員戦死。その一人も最後の最後でSS大尉とロガスと相討ちして果てる。
 孤児達は無事ドイツ軍支配地を脱出することができた。
 


(2007/03/23)

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