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かぽんの戦争映画
一方的評論
 
「イントルーダー怒りの翼 評価★★ A-6攻撃機によるベトナム戦争
FLIGHT OF THE INTRUDER
1990 アメリカ 監督:ジョン・ミリアス
出演:ブラッド・ジョンソン、ウィレム・デフォーほか  
115分 カラー

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 1972年のベトナムが舞台となる、航空機アクション映画。空母艦載の爆撃機部隊パイロットが、危険な北ベトナム爆撃任務につき、撃墜された仲間の救出作戦を敢行するという、かなりベタな設定。

 ストーリーとしては、アクションの比重が多く、ヒューマンドラマとしてはあまり成り立っていない。エピソードには、女性との出会いというラブロマンスがからんだり、苦悩するパイロットの心理的な部分も 挿入されてはいるが、余り深くは突っ込んでいないので、全体として中途半端な感じ。
 一応、起承転結的な段落構成にはなっているが、それぞれが独立してしまっており、どこに焦点を置こうとしているのわからないため、盛り上がりに欠けてし まっている。また、ベトナム戦争であることはわかるが、その時代背景についての解説が全くなく、敵兵も思ったほど登場してこないので、リアリティに欠け る。

 映画に登場する爆撃機はA-6イントルーダー。A-6は艦載型中型ジェット攻撃機で、超音速ではなく低空での侵入能力に重点が置かれており、機首に 鈎状のレーダーが付いているのが特徴。映画中では爆撃機として用いられており、通常は爆弾を投下しているが、一度だけ攻撃機としてのA-6に搭乗するシーンが ある。その際には「計器が違うだけだ」とのコメントが挿入されており、実際の運用もそうだったのだろうか。
 空母の離発着シーンは実際の映像で、空母CV-62インディペンデンス上で撮影されたらしい。空中シーンはCG及びミニチュアが多く用いられているが、対空砲の飛び交う 中の飛行シーンはそこそこ迫力がある。といっても、最近の映画ほどリアルではないけれど。このほか、ミグに対抗してF-105戦闘機がほんの一瞬出てく る。あと、レシプロのA-1スカイレーダーが対地攻撃機として後半に出てくる。
 爆撃されるハノイ市街は1/160スケールのミニチュアを製作しており、本作の見所の一つでもある。 

 さほど、史実や兵装に忠実というわけでもなく、シリアスに見る作品ではない。ただ、A−6というちょっと脇役の航空機が主役という点では非常にレアなので、いわゆる航空機アクションとして、力を抜いて見るべき作品か。

興奮度★★★
沈痛度★★★
爽快度★★★
感涙度★

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(以下あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧ください)

 トンキン湾に駐留する空母勤務の爆撃機パイロットのジェイク・グラフトン大尉は、爆撃隊で南ベトナムに点在する北ベトナ ム軍の補給地やミサイルを爆撃する任務についているが、危険を伴う割に戦果の乏しい任務に嫌気がさしている。さらに、爆撃任務の際に味方の誤射で同乗の爆撃手モーグを失って しまい、ますます戦意を失っていく。
 そんな中、やはりパイロットの夫を失った女性キャリーと知り合い、心を慰められる。そして、新しい爆撃手のコール少佐とペアを 組むことになる。コール少佐は、一匹狼タイプで勇敢な兵士だ。
 血気盛んなジェイクは、次々に撃墜される同僚たちの報復と称して、禁じられている北ベトナムミサイル基地の 爆撃を計画する。ベテランのコールはそれを諫めるが、ついに実行に移してしまう。これによって、和平交渉は断絶し、北ベトナムの全面爆撃が開始される。この危険な爆撃作戦で飛行隊長のカンパレリ中佐が撃墜され、敵 陣に孤立する。
 二人は救援に向かうが、敵の砲撃で墜落。大佐と合流できたものの、コール少佐は重傷を負ってしまう。迫り来る北ベトナム兵。もはや駄目かと思われた瞬 間、味方の攻撃機がナパーム弾を落として救われる。重傷のコール少佐は、居残って敵戦車を攻撃して戦死。ジェイクとカンバレリは救出され、コールの海軍葬 が執り行われるのだった。

 
 (2004/05/06  2007/07/05修正)