「メンフィス・ベル」 評価★★★★ 対空砲火からの爆
撃機の恐怖
1990 アメリカ 監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演:マシュー・モディン、エリック・ストルツ、テイト・ドノバンほか
107分 カラー
第二次世界大戦の欧州戦線。1943年のイギリスの米軍第8航空群。爆撃機のBー17に搭乗する10人のクルーは愛機「メンフィス・
ベル」で最後の任務であるドイツ本土爆撃に向かう。危険な任務の爆撃クルーは24回の出撃で本国に帰還することができ、これが最後の出撃なのだ。そして、
第8航空群では初めての帰還者となるのだった。それだけ、損害率が高く生き残ることが困難な爆撃隊。しかし、ドイツ本土爆撃は、直掩戦闘機がついてこれ
ず、対空砲火も激しく極めて危険な任務なのだ。迫り来るドイツ戦闘機bf-109、激しい高射砲。次々に墜落する友軍機。果たして無事に帰還できるのか。
とにかく、危険で損害の大きかった爆撃隊の話であり、ひたすら敵地まで無防備に飛び続ける爆撃クルーの緊張感がたまらない。また、ドイツ戦闘機との空中
戦や高射砲の着弾音などがかなりリアルに感じることができる。機長の冷静さとクルーのやりとりも見物だ。実際も最後まで機長が操縦桿を握るケースが多かっ
たようで、機長の戦死率は極めて高い。そういうことを考えて見てみるとさらに緊迫感が増してくる。
蛇足だが、このような内容で日本空襲のB−29の映画があってもよさそうな気がするのだが。肉薄する月光なんてのも見てみたい。
(2003/02/15)
興奮度★★★★★
沈痛度★★★
爽快度★★★★
感涙度★★
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原作本
メンフィス・ベル
著者:モンテ・メリック / 永田雅之
出版社:二見書房
本体価格:505円 |