「ダンボドロップ大作戦」 評価★★★ 笑いありのディズ
ニー戦争映画
1995 アメリカ 監督:サイモン・ウインサー
出演:ダニー・グロバー(サム大尉)、レイ・リオッタ(ドイル大尉)ほか
109分 カラー
実際にあった話に基づいて製作された映画らしい。1968年の南ベトナムで北ベトナムのホーチミンルートを探るべく戦略的に重要な村の友
好維持のため、象を空輸するという奇抜な作戦だ。戦争映画なので、それなりに死者も登場するわけだが、全体に戦闘シーンはかなり少なく、えげつない描写は
ほとんどない。なぜなら、この映画の製作はディズニーなのである。
村に潜入しているサム大尉のもとに交代要員のドイル大尉が向かうところから始まるのだが、さすがディズニー映画だけあり、随所に笑いをとるようなほのぼ
のとしたシーンがある。一応ベトナム戦争が背景なので、それなりに悲しむべきシーンもあるのだが、それをうまく調和して作製してある。兵器類としては、
ヒューイなどのヘリコプターと輸送機が出てきて、それだけなのだがそれなりの迫力をうまく出している。軍人のほかにもうひとつの主人公として象のポータッ
トと象使いの少年がいるが、象の演技?と少年の渋い?演技はなかなかのもの。おちゃらけただけの映画にならぬよう真剣みが伝わってくる。
ストーリーとしては、空輸中に象が暴れて緊急着陸し、あの手この手でなんとか村まで運ぶというドタバタぶりが飽きずに楽しませてくれる。願わくば最後の
象ともどものパラシュート降下のシーンはもっと迫力があってもよかった。それと、ハッピーエンドで終わるのもいいが、その後の村はどうなるのかという見る
側の不安も何らかの形で解消して欲しかった。
全体として、評価されるべき映画といえる。
(2003/12/18)
興奮度★★★
沈痛度★★★
爽快度★★
感涙度★★★
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