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かぽんの戦争映画
一方的評論
 
「オペレーション・デルタフォース2 評価★☆ テロリストに乗っ取られたロシ ア原潜
OPERATION DELTA FORCE 2 OPERATION DELTA FORCE II: MAYDAY
1998 アメリカ  監督:ヨッシー・ウェイン
出演者:マイケル・マクグラディ、サイモン・ジョーンズ、ロバート・パテリ
ほ か
105分 カラー 

 
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  アメリカ陸軍第一特殊作戦部隊D(デルタ)分遣隊を題材にしたシリーズもので、「オペレーション・デルタフォース(1997)」から5作目まであるうちの 2作目。デルタフォースは対テロ作戦特殊部隊ということで、本作もイラクでの捕虜奪還作戦に続いて、テロリストに乗っ取られたロシア原子力潜水艦を奪還す べくデルタフォースが乗り込んで解決するわけだが、テロリストに拉致された元米海軍潜水艦長の息子がデルタフォースの隊長という安直な設定。このシリーズ は駄作との評判で名高いので、ストーリー展 開には端から期待してはいけないのだが、それにしても背景となる軍の指揮系統や世界情勢などまるで無視というのもいかがなものか。

 そもそもデルタフォース自体の描き方が変というのは致命的。デルタフォースの連中は常にノーヘルで無防備状態だし、地上、空中、水上いずれの敵地潜入で も隠密潜入どころか、わざわざ敵に見つけてくれと言っているような行動ばかり。
とにかく行動が不用 心で見ちゃいられない。そ の上、絶対的多数の敵兵に囲まれても絶対に弾に当たらないデルタフォース(笑)。逆にテロリストの親玉も同様で、テロリストの目的や行動も実に不可解。あ まりに作戦が杜撰だし、部下が弱すぎ。このほか、父親の元艦長もテロリストの拉致からせっかく逃げ出したのに、不用意に動き回るのですぐ捕まっちゃうし、 イライラが募る。アクションシーンも、弾に当たる奴当たらない奴がはっきりしすぎているし、酷いのは爆発前にジャンプしちゃってる敵兵も・・・。唯一見応 えがあるとすれば、派手な火薬使用と実車の戦闘車両、航空機ぐらいのものか。冒頭シーンのイラク戦はなかなかの火薬量で、ここだけならば立派な戦争映画 だ。

 
登場する兵器類はなかなか豊富で、イラク捕虜奪還作戦シーンでは、UH-1イロコイ、ミルMi- 8ヒップといったヘリコプターのほか、T-55戦車、BMP-1歩兵戦闘車、BTR-60PB装甲兵員輸送車が登場している。本 作の撮影は南アフリカのヨハネスバーグだとされるが、はてこの兵器類はどこから調達したものか。南アフリカ軍自体はこれら東側の兵器を持たないはずので、 モザンビークやザンビアと言った近隣国からの調達なのか、兵器レンタル商からの調達なのか。また、 驚きなのは、Mi-8ヒップヘリの実寸大模型を思い切り落下爆破させている点だ。シナリオ、アクションが劣悪な分、こう いうところで予算を使っているのが面白い。
 ロシア原子力潜水艦乗っ取りシーンでは、さすがに潜水艦はCG処理だが、関連するシーンではC-130ハーキュリー輸送機、BTR-60P装甲兵員輸送 車の姿が登場する。ちなみに、ロシア原子力潜水艦は弾道ミサイル原潜グレミハ級SSBN-AK208クルスク号、アクラ級SSN-K157ブレモフ号、シ エラ級SSN-SK587アレクセフ号の名称が出てくる。グレミハ級とは聞いたことがないので、最新鋭という意味で
グ レミハ潜水艦基地からとってきたのだろう。なお、クルスク号は巡航ミサイル原潜として実在してお り、2000年8月に沈没事故を起こしている。

 アクション映画としてもリアル系ではなく、ヒーロー系の類。セットや爆破シーン等には結構な金がかかっていそうだが、それを十分に生かすだけのシナリオ と演技がなされていないのは残念。指揮系統や命令も今ひとつ理不尽だし、全体をとおして視聴してもストーリーに引き込まれることがなかった。申し訳ない が、このシリーズは勢いで作ったとしか思えないのであった。

興奮度★★
沈痛度★

爽快度★★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 イラクのテロリスト集団の捕虜となったアメリカ兵を救出するため、スキップ・ラング大尉をリー ダーとするデルタフォースが出動する。ヘリコプターによる低空侵入により、イラクテロリスト基地付近に潜入したラング大尉らは、思いの外堅固な防御陣地に 愕然とし、激しい抵抗に窮地に追い込まれる。司令部は作戦中止を命じ、軍曹は撤退を進言するも、ラング大尉は強引に救出作戦を強行する。その結果、一部兵 の負傷もあったが見事捕虜の救出に成功する。この一件で、ラング大尉は命令違反として軍法会議の査問に召喚されてしまう。しかし、結束力の強い部下の証言 により命令違反は不問にされる。
 ラング大尉の父ハスレイ・ラング元海軍大佐が船長を務める豪華客船が、テロリストによって乗っ取られる。船内にはラング船長の妻子も乗っていたが、テロ リストは容赦なく抵抗する民間人を射殺する。また、客船の付近海域でロシア海軍の原子力潜水艦グレミハ号が、テロリスト内通兵によって乗っ取られ、テロリ ストリーダーのルカシュによって支配される。ロシア政府はアメリカ政府にクルスクの撃沈を許可する。しかし、ルカシュは原潜クルスク号を客船の真下に潜航 させ、アメリカ軍が攻撃できないように仕組む。
 ロシア海軍もまたクルスク号の撃沈を試み、潜水艦ブレモフ号を急行させる。ルカシュはこれに対抗するため、元アメリカ海軍原潜艦長だったラング元大佐を クルスク号に移乗させ、客船乗客の命を盾に、ブレモフ号への攻撃を仕掛けて撃沈させてしまう。
 アメリカ政府はデルタフォースの投入を決意。ラング大尉らが客船内に潜入。客船内のテロリストは一掃し、ラング大尉の家族ら乗客の生命は確保できたもの の、クルスク号は海中深く消えてしまう。
 クルスク号は、テロリストによって占拠されたロシアの海軍基地に入港する。そこには、ロシア海軍が保有する核ミサイルがあり、ルカシュは核ミサイルでア メリカ及びロシアの主要都市を攻撃すると警告してくる。
 ラング大尉らデルタフォースはロシアの海軍基地に潜入。海中の侵入防御網を破壊して、テロリストを急襲。デルタフォース隊員が1名戦死するも、テロリス トの大半を倒すことに成功する。間一髪でルカシュは原潜クルスク号を出港させるが、ラング大尉らもクルスク号に乗り込むことに成功。父親のラング元大佐を いったんは確保するも、ルカシュによって再び拉致されてしまう。デルタフォースの活躍でなんとかルカシュを倒すが、死を確認しなかったために蘇ったルカ シュによってデルタフォース隊員に死者が出る。
 ロシア政府はクルスク撃沈のため、原潜アレクセフ号を投入。激しいバトルの末、クルスク号が撃沈されそうになる直前、ようやくラング大尉はルカシュを倒 すことに成功する。


(2007/05/29)