「プライベート・ライアン」 評価★★★★★ リアルサ
ウンド臨場感の走り
1998 アメリカ 監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、マット・デイモンほか
170分 カラー
とにかく、始めてみたときは音のリアルさ、臨場感に圧倒された。映画でここまでリアルなものを見たのはこれが初めて。以後、徐々にこ
のパターンが増えてきたがやはりこのプライベート・ライアンが走りといっていいのではないだろうか。特に、序盤の上陸用舟艇から上陸のシーンの銃弾の飛び
交うリアルさや銃弾を受けた肉体のはじける音は見ている者を恐怖に陥らせる。戦争に行かずとも戦争を体験できる貴重なシーンと言えよう。
ストーリーは、史実をネタにアレンジしたフィクション。史実はバンド・オブ・ブラザーズにも書かれている
アメリカ軍第101空挺師団の空挺隊員の4人兄弟のうち3人がノルマンディー上陸作戦に参加して全員戦死し、残された隊員が国内に帰還させられたというも
のによる。
映画では、ノルマンディー上陸作戦で降下した第101空挺師団のライアン2等兵を国内に帰還すべく、降下地点がずれて行方不明になっているライアン2等
兵をミラー大尉以下8名の捜索隊が命を懸けて探しにいくというもの。何故、ただ一人の救出に8人の命を賭けるのか?」という自問とともにミラー大尉は行く
手を阻むドイツ軍と交戦し、一人また一人と命を落としていく。映画としても、ドイツ軍陣地での肉薄戦、捕虜を逃がしたことの後でのしっぺ返し。橋を守る闘
いでのスナイパー戦、対戦車戦など交戦にも様々なパターンが用意されており、飽きない構成になっている。十分に映画として完成されており、見応えがある作
品である。
また、出てくる兵士の服装や装備についてもかなり研究がなされており、素晴らしい作品だ。
どうせなら、これを見る前でも見た後でもいいが、バンド・オブ・ブラザーズや史上最大の作戦と合わせて見るとよりいっそう背景などがわかっていいだろ
う。
(2003/02/15)
興奮度★★★★★
沈痛度★★★★
爽快度★★
感涙度★★★★
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原作本、関連書籍
史上最大の作戦
著者:コーネリアス・ライアン / 広瀬順弘
出版社:早川書房
本体価格:740円
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