(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
1972年、アメリカバージニア州ラングリーのCIA本部。マックスと呼ばれる大尉が、ベトナムで起こした米兵、ベトナム人の虐殺事件の完全消滅を命じ
られる。マックスは冷酷に「私にとって敵国(アジア人)の人間は人ではない」と言い放つ。マックスはCIAの指揮のもと、キャンプブルーと呼ばれる救護施
設で、大量のベトナム人を焼き殺し、病院に収容されていた米兵や看護婦までもを殺害する。
1997年、カンボジア国境近く。陸軍情報部のジャック・ポイント大尉が国境線近くの地雷処理部隊にやってくる。ポイント大尉はベトナムで生まれたアメ
リカ人である。地雷の多くはポル・ポト派が仕掛けたもので、ポル・ポト派は除去作業を妨害していた。その際に現場でCIAが用いていたP&D地雷を発見
し、近くにCIAの拠点があった可能性を知る。そこで、ベトナム人の少年が地雷を踏んでしまう。ポイント大尉は解除作業を行うが、そこにポル・ポト派が襲
撃してくる。危機一髪でポル・ポト派を撃退したポイント大尉だが、そこで白骨化した米兵を見つける。その手には一つの箱が握られていた。
アメリカに戻ったポイント大尉はデニス上等兵に骨の分析を頼むが、その結果は意外にもDNAが破壊されており生物兵器の可能性が示唆された。また、箱の
中には日記が入っており、ジョニー・ホール衛生少尉のものだった。少尉はキャンプブルーでの狂気の沙汰について記述していた。
嬉々としてベトナム人を焼き殺す指揮官マックス・カムデン大尉とベン・ワイルダー中尉の行為は異常で、それに抗議した看護婦サンディ・ソバラスは射殺さ
れる。さらに、生物兵器の実験に失敗し、キャンプ中に汚染が広がったというのだ。ポイント大尉は情報部の恋人ジョディ中尉に頼み込んで、ベン・ワイルダー
中尉が現在もビショップ空軍基地で大佐として操縦技術の教官をしていることを突き止める。
ベン大佐のもとを訪れたポイント大尉は、ベン大佐に探るなと忠告される。ベン大佐はすぐさま、現在は国家安全保障顧問となっているマックス・カムデンに
電話を入れる。カムデンはジョン・バンホーン国防長官の腹心として、対中国の核兵器売買疑惑に伴うサミットを控えていた。中国人に暗殺未遂されたばかりの
バンホーン長官はカムデンに、キャンプブルーの件を抹殺するよう指示する。実はバンホーンこそ当時のCIA担当者だったのだ。一方、ベン大佐はF−16の
訓練途中に崖に激突して自殺する。
ポイント大尉はカムデン一派の追跡を受けることとなり、家が爆破され、カーチェイスの末、恋人のジョディが車ごと爆死する。モーテルに潜みながらテレビ
局プロデューサーと連絡を取るポイント大尉だったが、全て盗聴されており、捕まってしまう。
厳しい拷問が始まろうかというときに、謎の中国人美女が窮地を救う。女は中国のスパイであり、ポイント大尉の持っている日記を入手したがっていたのだ。
ポイント大尉は女スパイと取引し、日記を渡すかわりにカムデンと1対1の機会を作るよう頼む。
ベネットビルで米中サミットが始まり、二人はビルに潜入する。女スパイは得意のカンフーで警備員を次々に倒していく。一方、ポイント大尉は屋上でカムデ
ンと1対1となる。実は、ポイント大尉はカムデンの不正を暴くのが目的ではなく、カムデンに殺された看護婦だった母親の敵討ちが目的だったのだ。ポイント
大尉はP&D地雷で見事カムデンに復讐をとげる。
(2006/10/16)
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