(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
モンタナ州ヘレナ。アメリカ陸軍のラミレス上等兵らの乗ったジープがマフィアと密会する。軍から
くすねてきた武器を密売しているのだ。しかし、マーフィが隠しマイクを持っているのを発見され、マフィアと銃撃戦となる。ラミレスとマーフィはトラックを
奪って逃走し、追走するマフィアをバズーカ砲で撃退する。取引をお釈迦にされたラミレスはマーフィに食ってかかるが、逆に逮捕されてしまう。マーフィは潜
入調査員だったのだ。
軍法会議にかけられたラミレス上等兵だったが、証拠不十分で釈放されてしまう。マーフィ中尉とハワード大佐は苦々しく思うが、こうして無罪放免になった
犯罪者兵士はごまんといたのだ。
国防総省軍事情報部のグレイ准将からマーフィ中尉が呼び出される。最近、前科者の兵士が謎の失踪変死を遂げている件を調査しろと言うのだ。調査の対象と
なったのはフォート・チェニー基地で特殊訓練を行っているストラウス中佐で、変死体の爪から部下のグース軍曹の皮膚が検出されたのだ。マーフィ中尉はホー
クス軍曹としてストラウス中佐の分隊に潜入する。分隊には黒人のグース、白人のウィレッツ、アジア系のデービス、白人女性のリーの4名がいた。配属されて
いきなり、4人がかりの格闘訓練を挑まれる。ストラウス中佐は、軍の腐敗と弱体化を憂いていた。
同僚の女性中尉をレイプしたザック中尉が軍法会議にかけられるが、上院議員を父に持つザック中尉は無罪となる。ストラウス中佐が謎の連絡員から何かを渡
されるのを目撃したホークス軍曹は、連絡員を問いつめるが、口を割る前に事故死してしまう。ストラウス中佐はホークスを除く部下にザック中尉を拉致するよ
う命令。拉致されたザック中尉はストラウス中佐の前で有罪判決を言い渡される。異変を感じたホークスは一行の車輌の下に潜り込み、後を追う。山林に連れ込
まれたザック中尉は2分間の猶予を与えられ、森に隠された武器で戦えと命じられる。それを4名の部下が狩っていくのだ。ウィレッツが一担躊躇して取り逃が
すも、ついにザック中尉は包囲される。ストラウス中佐はウィレッツに射殺を命じるが、ウィレッツは実行できず中佐が射殺する。一部始終を目撃したホークス
は連絡員とコンタクトをとるが、もっと証拠を集めろと指示される。
その晩、グースとデービスがウィレッツをリンチ。止めに入ったホークスだが、結局グースがウィレッツの首を切る。リーはホークスに接近し、関係を結ぶ。
リーは薬に溺れていたところを中佐に救われた恩義があるのだと語る。
ホークスはストラウス中佐のオフィスに潜入し、そこでこれまでに処刑した兵の軍識票と切り取った耳を発見する。すぐにグレイ将軍に電話して撤退許可を求
めるが、さらに証拠を集めろと指示される。
次なる標的はアルベルト・ラミレス上等兵となる。前回の潜入調査で無罪となった男だ。ストラウス中佐はウィレッツのかわりにホークスを仲間に入れて行動
を起こす。夜間にラミレス拉致に出かけた際、グースがラミレスの父を射殺してしまう。ストラウス中佐による有罪判決が下り、ラミレスの処刑が始まる。ホー
クスはラミレスに助けてやると小声で伝え、北側の地点で隠れ、生き証人としてグレイ将軍のもとへ行くよう指示する。しかし、ラミレスと落ち合っている現場
をデービスに目撃されてしまう。格闘戦のすえ、デービスが手榴弾で爆死。ホークスはラミレスも死んだとストラウス中佐に報告する。
一連の黒幕の一人はハワード大佐だった。ハワード大佐は事件が露見したとして自殺。ストラウス中佐はホークスが裏切り者だったとしてグースとリーに拘束
させる。他の黒幕から派遣された兵士2名を加えたストラウス中佐は、ホークスの処刑を開始。ホークスは追ってきた2名を殺して逃走するが、足に負傷をお
う。さらに、リーとの一騎打ちで背後をとり、リーはホークスを逃がしてやる。それを知ったストラウス中佐はリーを射殺する。続いてグースと対決し、格闘の
末グースを殺害する。基地に戻っていたストラウス中佐を追って、ホークスが詰め寄り格闘戦に。銃声を聞いたMPが駆けつけてホークスは拘束されるが、隙を
見て銃を手にしたストラウス中佐を射殺する。
グレイ准将のマスコミ会見では、ストラウス中佐らの死はテロリストによるものと報道された。ストラウス中佐は軍葬扱いとなり、何事もなかったかのように
取り扱われる。マーフィーは次の任務を指示されるが、軍識票を置いて去っていく。兵の失踪死は後を絶たない。
(2007/07/18)