「De l'histoire
ancienne(甦る昔話)」 評価★ フランスレジスタンス闘士の??
2000 フランス 監督:オルソ・ミレ
出演:ヤン・ゴヴァン、オリヴィエ・グルメ、ビリジット・カティほか
120分 カラー
つまんねーとか言ったら失礼だな。大体においてこれを戦争映画に入れたこと自体が間違っているのだ。ジャン・ヴィゴ賞とやらを受賞し
た作品なのだそうだから。
第二次対戦でのフランスのレジスタンス闘士だった老人が死んだ。3人の子(といっても皆いい年なのだが)たちが残された。長男は貧しく、痴呆の進む母親
の面倒を見ている。本屋に勤めている弟(ギー)とともに火葬に付し遺骨を持ってかえるが、その際にかつてのレジスタンスの闘志達が行列で見送った。弟はそ
んなレジスタンス闘志であった父親の生き方に疑問を持っていたが、徐々に父親の火葬に疑問を持ち始める。何故なら、かつてのレジスタンスは皆一括して火葬
に付されたからである。父もそれを望んでいたのか。一方長女は裕福な社長と結婚したが離婚の危機にある。弟も本屋をやめ、母親の面倒をみることにする。図
らずも兄弟が家に集まってくる。
墓や生活などの現実に奔走する兄や姉をよそに、弟は父親の過去に興味をもちはじめ次第に精神的に崩壊していき、最後は書店に火を放ってしまうのだが、と
にかく抽象的で物語はよくわからない。微妙な精神の動きと葛藤、反骨心、あきらめなどの思いが錯綜した心理的映画なのでしょうが、わたくしにはとても退屈
でありました。やっぱりフランス映画はフランス映画なのね。
ちなみに、戦争シーンは全くありません。レジスタンスの闘志たちのその後というものを少し垣間見ることができたことが収穫でしょうか。まあ、そういう映
画ではないのでこんなもんでしょう。
(2003/03/03)
興奮度★
沈痛度★★
爽快度★
感涙度★
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