「エンド・オブ・オール・ウォーズ」 評価★★★ 日本軍の心情が面白い
TO END ALL WARS
2001 イギリス・アメリカ・タイ 監督:デヴィット・L・カニンガム
出演:ロバート・カーライム、木村栄ほか
117分 カラー
この映画は、日本未公開で、小説「クワイ河収容所」を映画化したものです。
第二次世界大戦での日本軍捕虜となったスコットランド軍兵士の話で、日本軍収容所での虐待とそれに耐えるスコットランド軍兵士、そして日本の敗戦ととも
に立場が逆転するありさまを心情豊かに描いたもの。
大体、イギリスが絡んでいれば日本軍が変に描かれているのだろうといういやな予感があったのでありますが、以外にもさほどでもなかったですね。まあ、あ
りがちな、英米の自己正当化とかやけに自信過剰で英雄的なスコットランド兵がちょっと癪にさわりますが。どこの軍隊もそうですが、日本軍の無能な将校と命
令にばか忠実な下士官、一般的心を持った通訳の兵卒などそれぞれ日本軍の内情もしっかりと描かれていて面白いのですが、戦闘シーンや兵器類はあまり出てこ
ないので面白みにやや欠けます。それでも、冒頭のシーンにここぞとばかりに零戦が飛び回っているのは爽快です。
決して面白くないわけではないけど、日本人としてはあまり面白くないかな。日本未公開は当然といえば当然か。
(2004/03/23)
興奮度★★
沈痛度★★★
爽快度★
感涙度★★
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