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戦争映画の一方的評論
 
エスケープ フロム アフガン」 評価★ パキスタン国境に捕らわれたソ連軍捕虜
ESCAPE FROM AFGHANISTAN
2002 アメリカ  監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演者:バリー・クシュナー、ビクター・ベルツビスキーほか
80分 カラー

 
  名前から何だか有名な映画のような気もしていたのだが、日本未公開のB級映画。DVDも持っているような気もしたが持っておらず、Gyaoで視聴。結論か ら言ってしまえば、B級でも下級の部類でアクション、ストーリーともに駄目駄目。B級映画の楽しみ方すらできない代物。もう、ほとんど眠りかかりました (爆)。
 一応アメリカ製作ということになっているが、監督、主演共にソビエト人。監督は現在はカザフ在住のようだが、アメリカ資本でソビエト製作といった感じなのかしら。撮影場所とかそういったことはかなり不明。
 題材は1985年のソビエト軍のアフガニスタン侵攻。アフガニスタンのパキスタン国境付近で、ソビエト軍兵士がムジャヒディン(イスラム聖戦士)である パキスタン軍に捕らえられている。そのソビエト軍兵士の脱走劇とその結末をアメリカ人ジャーナリストの視点で描いているのだが、その辺りの時代背景や政治 背景がチンプンカンプン。というか「ソビエト軍兵士が捕虜になっている事実を隠滅するため、同胞を爆撃するソビエト軍の告発」と「公然の事実ではあるがパ キスタン軍の関与を隠蔽」という二つの主題が謳われてはいるが、だから何?というストーリー展開。監督が何を言わんとしているのか、何がそんなに問題なの かがわからない。加えて、主人公となるアメリカ人カメラマンの存在意義がまた不明。ジャーナリスト魂を前面に出しているようでもあり、真実の追究に立ち向 かっているようでもあり、でも、いなくても全く構わないような気も。もう一人登場するアメリカ人、国境なき医師団の医師もまたとってつけたような存在。唯 一命を救う役割という設定なのだが、全然生かされていない。ソビエト軍捕虜も強烈なキャラクターばかりだし、登場人物の性格付けがバラバラで、持ち味をお 互いに消し去っている感じ。顔もわかりにくいし。
 さらに、この手のアクション映画では売りとなるべきアクション戦闘シーンが滅茶苦茶。それなりの火薬使用と銃器発射シーンはあるものの、入り乱れる戦闘 シーンは、ソビエト軍兵士だかムジャヒディンなのかが全くわからないし、何が起こっているのかさえ不明。それが延々と数十分も続けばいい加減見る気もなく なる。
 また、良くわからなかったのはソビエト軍内部でのベテラン兵と新兵の対立。途中からおもむろに始まったのだが、そんな設定が必要だったのか。ただでさえ わかりにくいのだから、単純に一致団結して頑張ってくれればいいのに。確かに、ソビエト軍における新兵イジメの問題は有名だが、ソビエト軍と言えばやはり 入れないと駄目だったのかな。不可解と言えば、アメリカ人ジャーナリストの結末も意味不明。この人は何をしたかったのだろう・・・。色々考えてみたけどわ からない(爆)。
 低予算映画なのだろう、小銃以外はほとんど兵器らしいものはない。唯一後半に武装ヘリが登場するが、これは本作のために撮った映像なのかすら怪しい。一応遠目の飛行シーンはMi-24ハインドのように見える。接近して上空にいるヘリはMi-17ヒップだね。
Mi-24ハインド  Mi-17ヒップ

興奮度★
沈痛度★

爽快度★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

  1985年アフガニスタン。ペシャクールから30kmのパキスタン国境近くのムジャヒディンの基地に、アメリカ人カメラマンチャーリー・パーマーと国境な き医師団のビクターが入る。パーマーは捕らえられているソビエト軍捕虜への取材を申し込み、ビクターがその録音の手伝いをすることとなる。
 まず、歩兵小隊の生き残り兵ら15名のインタビューを行うが、虐殺について嬉々として語る者、無言の者、解放を懇願する者など多彩であった。その取材の 最中にソビエト兵が突然反乱を起こし、ムジャヒディンの監視兵を殺害する。基地内には想像以上にソビエト兵が捕えられており、ソビエト兵らは籠城戦とな る。パーマーもビクターもソビエト兵らの一群に巻き込まれてしまうが、パーマーはカメラを回し、ビクターも黙々と負傷兵の手当を続ける。
 ソビエト兵のリーダー格はベスと言い、ボールディンは素手で敵を殺すような恐ろしい男だ。ソビエト軍は無線機を奪取し、外部のソビエト軍に援軍を要請す る。しかし、応答もなく次第にムジャヒディン(パキスタン軍)の圧迫を受け始める。一部の新兵らは投降をしようとするが、ベテラン兵らはそれを阻止して射 殺してしまう。ベテラン兵と新兵の対立のほかにもトルキスタン兵らも異端的であり、内部の混乱も見られる。
 ムジャヒディン側からアメリカ陸軍少佐が交渉にやってくる。投降を呼びかけるものであったがベスは応じない。20分間の猶予の後ムジャヒディンの総攻撃 が始まろうとした時、上空にソビエト軍のヘリの音がする。「助けに来た」と喜ぶボールディンだったが、ソビエト軍ヘリは同胞を攻撃。ソビエト軍は国境に捕 虜がいることを認めたくなかったのだ。ホールディンがつぶやく「だましやがったな」。カメラマンのパーマーもまた口に銃をくわえて自殺する。 


(2006/10/14)

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