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一方的評論 |
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「シルミドの呪い」 評価☆ シルミドの秘密部隊がらみのホ ラー？
2004 韓国 監督：イ・ドガン
出演：キム・ミジほか
７０分 カラー
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1971年に韓国の秘密部隊が起こした著名な事件を背景にしたホラー映画。この事件を題材にした韓国映画「シルミド(2003韓）」がヒットした直後だけに、異なった視点での映画かもしれないと、ちょっとだけ期待し て視聴したのだが・・・。
シルミド事件を起こした秘密部隊とは、北朝鮮兵のソウル侵入と青瓦台襲撃事件(1968年）に対抗して、当時の韓国大統領と中央情報部が、北朝鮮のドン 金日成暗殺のため、特殊部隊として死刑囚３１名を シルミド（実尾島）に幽閉して訓練させたもので、訓練兵１名につき上官の正規兵１名がつくという物々しさだった。別名６８４部隊とも呼ばれるが、この部隊 は実戦 投入直前に韓国政府の北朝鮮宥和政策のため、事実上不要となり、1971年に抹殺命令が下され、それに反抗した部隊が上官を殺害し、ソウルに侵入後銃撃戦 のうえ自 爆するというものだった。
さて、ホラー映画のようだが、どんな風にシルミド事件を絡めていくんだろう・・・なんて思いで視聴してみた。そもそも私はホラー映画はほとんど見ないの で、まっとうにホラー映画を評価出来ないのだが、その点を差し置いても・・・金返せ。
まず、この作品ホラー・・・ですか？ホラーのホ ラーたる所以も何もない。だって、７０分のうち６０分までが普通の朝鮮人参探しなんだもの（笑）。タイトルの「呪い」らしく憑依されるのは最後の１０分足 らず。おまけに憑依したのが誰なのかがわからない。部隊の上官だったシンマニなのか、訓練兵なのか。このほか、上官のシンマニが血を流しているのだが、 自殺なのか殺されたのか、何故ガンドクとガンボも殺す必要があったのか、わからないことばかり。
そもそもシルミドの兵士の呪いだとしても、呪われる理由があんまり見つからない。シルミドの秘密部隊を背景にする理由と必然性がさっぱりなので、終始ポ カン・・・。これじゃあ、ホラーだと言っても全然怖くない。
また、敢えて効果を狙ったのかどうかはわからないが、映像がテレビドラマ用・・・。主人公たちがテレビ局の取材班という設定なので、ハンディビデオを多 用しているのだろうが、ライティングにもカメラにも金がかかっていないチープさが爆裂なのだ。うーむ、 自主制作映画以下・・・。
加えて、登場人物はたった４人。本当に金かかってないなあ、この作品。
もちろん６８４部隊のシーンも全くなし。まともな戦闘シーンなんてあるわけない。ただ、冒頭の文字テロップで淡々とシルミド事件の概要を説明しているの み。
ちなみに某所のコメント見てみたら「韓国では封印された映画」なのだそうだ。何を理由に封印されたのか知らないが、余りにチープすぎるという理由だった りして（笑）。
どうでもいいけど、登場人物の一人が「昨日犬食った！」というシーンが。私にとってはそっちの方がホラーだったよ。
興奮度★
沈痛度★
爽快度★
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（以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい）
テレビ局？の取材班クルー、リポーターのスギョン（女）、カメラマンのガンボ、ガンドク（ともに男）の３人は、取材対象として朝鮮人参を選ぶ。ほとんど が栽培種の朝鮮人参だが、調べていくうちに「シンマニ」と呼ばれる天然物の人参採取を職とする人々がいることを知る。スギョンはシンマニを探して会うが、 なんとも不気味なおじさんだった。「人参はなぜ人の形をしているか知っているか。それは、人の屍を栄養にしているからさ。」
３人は、シルミドという島に天然の朝鮮人参が生えているとの情報を得、島に渡ることにする。その途中あのシンマニと出会うが、シンマニはあの島には渡ら ない方がいいと言う。しかし、３人は干潮時にのみできる道を伝って上陸。
島で、人参を探すが見つからない。そのうち、ガンドクが廃墟の建物を見つけそこで男の死体を見つける。ところが、３人でもう一度行ってみるが死体はな い。そんなことをしているうちに、干潮時を逃してしまい、帰れなくなり夜を明かす。翌日、もう一度ガンドクとスギョンは廃墟の建物に行ってレポートをする ことにする。そこで、スギョンは血を流したシンマニを目撃し、霊に憑依される。シンマニは訓練兵の上官であり、唯一生き残った兵だったのだ。スギョンはガ ンドクを殺し、ガンボまでもを殺害する。
（2005/02/12)