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戦争映画の一方的評論
 
山猫は眠らない3-決別の照準-」 評価★★☆ 命の恩人との対決
SNIPER 3
2004
アメリカ  監督:P・J・ピース 
出演者:トム・ベレンジャー、バイロン・マン、ジョン・ドーマン
90分 カラー

 
 トム・ベレンジャーの孤高のスナイパーシリーズ第3作目。1作目のヒットから11年後の2作目はかなりの失敗作だったが、この3作目は新人監督を起用し ての巻き返し。低予算映画の宿命には、登場人物やエキストラの少なさ、ロケのいい加減なシチュエーションがあるが、本作はストーリー性と映像の工夫でなん とか体裁を保っている。全体的に説明不足と尻切れトンボ的な雰囲気はあるが、孤高のスナイパー、ベケット曹長の私生活に視点をあて、かつ1作目のジャング ル、2作目の市街地だった設定を、3作目はトンネルという閉塞感をねらったコンセプトで生かしている。
 スナイパーという緊迫感は相変わらず良質で、狙撃シーンや銃撃戦はそれなり。さらに、舞台がベトナムということでベトナム人警官のカンフーアクション シーンが色を添えている。また、時折入るベトナム戦ジャングルシーンはもっと見ていたい気になった。
 ただ、残念なのはストーリーで言えば、息子のような存在のベトナム人警官クアンとの心情の入れ込みが描き切れていないのと、ラストシーンのシチュエー ションが今ひとつ不明瞭であったこと。また、ベケットの恩人「コブラ」の性格付けで手を抜いているのが明瞭である。どれほど友人であったか、どれほど人格 が変化したかの描写がなさすぎる。
 映像的にはトンネルシーンがやや稚拙であったこと。低予算でトンネルシーンはかなり難しかったであろうが、ろうそくの灯りが点々とつき、かなり広いトン ネルはまるでインディージョーンズ映画の探検シーンのようだ。さらに、トンネル奥地に広がる膨大な広場・・・・・・洞窟以外のなにものでもない。
 アクション娯楽映画とすれば結構楽しめるが、戦争映画とか舞台背景などのシリアス性を求めたらかなり杜撰。「ランボー」の狙撃版といったところであろう か。
 ちなみに、ロケはタイだそうだ。従って雰囲気はかなりベトナムに似ていると言ってもいいのだろう。また、ベケットが戦争映画のテレビを見ているシーンが あるが、流れているのは「戦場にかける橋」。映画中の登場人物が帽子を取るのと同時にベケットも帽子を取るのがなかなか格好良い。
 また、この主人公ベケット曹長は、ベトナム戦の英雄ハスコック氏をモデルにしているのだそうだ。

興奮度★★★
沈痛度★

爽快度★★★
感涙度★

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(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧ください)

 戦傷により除隊していたベケットだったが、再び海兵隊に上級曹長として復帰する。酒に浸り命令を 聞かないベケットに、上官のララビー大尉は業を煮やす が、ベケットは一向に気にしない。そして、ベトナム戦時の親友で命の恩人だったポール・フィネガンの息子ニールの結婚式で、ベケットはフィネガンの遺書を 読み上げる。フィネガンの妻でベケットに恋心を寄せるシドは、指が痙攣するベケットを診察し、負傷の後遺症であることを告げる。
 ベトナムのホーチミンではヤクの売人が警察に捕まっていた。国境でイスラエル過激派などにヤクや武器を密売している闇組織の一味だ。
 ベケットはNSAのエイブリー副部長に呼び出され、ベトナムへ飛んで闇組織のボス通称「コブラ」の暗殺指令を受ける。そのコブラとは実は生きていたフィ ネガンだった。もとはCIAの指令で動いていたフィネガンだが、現在は若者を従えて私軍を組織しヤクを仕切るため邪魔になったのだ。
 ベケットは親友で命の恩人ということで悩むが、指令を引き受けてホーチミンに飛ぶ。現地ではNSAの一員であるホーチミン警察警官のクアンが連絡員とし て待っていた。クアン自身は米軍兵の落とし子であった。クアンの情報通りにフィネガンが姿を現し、ベケットは狙撃するが指の震えで失敗する。そして、その ベケットを別の狙撃手が狙っていた。
 ベケットは警察に捕まり、同様に捕まっていたフィネガンと再会するが、人の変わっていたフィネガンはベケットにエイブリーに騙されたのだと告げる。フィ ネガンの部下の爆破工作でフィネガンもベケットも警察を脱出するが、ベケットは真実を探るためにフィネガンの本拠地に潜入する。
 フィネガンの本拠地はベトコンの作った地下トンネルだった。クアンもベケットに協力し、同行するが足を踏み外してフィネガンの部下に捕まってしまう。ク アンはフィネガンの部下と1対1の対決に勝利するも、フィネガンらに銃を突きつけられて絶体絶命に。そこで、ベケットはフィネガンの口から真実を聞かされ る。
 ベトナム戦争でフィネガンらと戦友だったエイブリー副部長とゲイラー上院議員はヤクにラリって現地女性と乱交騒ぎを起こしていた。そのシーンをカメラマ ンのヨークが撮影していたために、不祥事発覚を恐れたエイブリーとゲイラーはヨークを殺害し、フィネガンとベケットを相打ちにさせようとしていたのだっ た。
 しかし、元に戻る事を拒否したフィネガンをベケットは殺す。そして、若者たちからベケットは、ベトナムの神話になぞらえてコブラを倒したマングースと呼 ばれるのだった。

(2006/06/30)

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