(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
イラク戦争が終結宣言されたのちもイラク駐留の米兵は死傷者を重ねている。2004年4月12日、午前6:25、米陸軍第一騎兵師団の一分隊を乗せたハマーとトラックがパトロールに出かける。
7:00 橋の上で警戒中の分隊にイラク人テロリストが83mm迫撃砲で攻撃を仕掛けてくる。指揮官のデルベッキオ三等軍曹はテロリストへの
攻撃に転じるが、その過程で新兵のダウディ上等兵が崖下に転落し孤立する。テロリストは殲滅するも、その援護に当たったデルベッキオ軍曹は腹部に重傷を
負ってしまう。緊急の縫合手術が必要であり、指揮を代わったストーカー三等軍曹は近くの民間病院に向かうこととする。しかし、テロリストがいつ現れるかわ
からない。
7:40 民間病院に到着。ダウディ上等兵、カーバー特技兵が見張りにつき病院内へ。そこには治療を受けるテロリストがいた。院内での銃撃戦の末、デル
ベッキオ軍曹は腹部の縫合手術を受ける。その間にも病院付近にテロリストが終結し、絶え間ない銃撃とRPG攻撃を仕掛けてくる。危険を感じた分隊は病院を
脱出することにする。
8:15 移動するトラックの後方からテロリストのRPG攻撃を受ける。ピーナ上等兵は「ルイジアナ2ステップ」と呼ばれる待ち伏せ攻撃で敵を殲滅する。
大声でイラク兵の死体を罵るダウディをストーカー軍曹が敬意を払えと諫める。初めて死体を間近で見たジョンソン上等兵は顔が青ざめるのだった。
8:50 通りでIDE(仕掛け爆弾)を発見。処理の際に飛び出したイラク人少年をかばったカーバー特技兵が負傷。治療に当たった衛生兵コーエン特技兵(ドク)は軽傷だと笑い、何故イラク人をかばったのかと聞く。カーバーは自分にも似た歳の妹がいるからだと答える。
9:20 自動車爆弾を発見し、退避中にRPGの攻撃を受ける。この攻撃でハマーが損壊し、ストーカー軍曹が負傷する。トラックごと近くの倉庫に退避する
も、周囲をテロリアスに囲まれてしまう。ドクは懸命な治療を続けるも、ストーカー軍曹は死亡してしまう。ストーカー軍曹は死に際に「仲間を助け合え」と言
い残す。指揮は黒人のジャクソン特技兵に移る。無線で大隊本部に救援を求めるが、大隊も襲撃を受けており断られる。絶体絶命の危機にイラク警察部隊が救援
にやってくる。分隊はイラク警察部隊とともに倉庫を脱出する。
10:30 分隊はイラク警察署に身を寄せる。救援してくれたのはアーメド警部補の部隊で、本職の警官はほとんど死亡しているが、その親兄弟がともに戦っ
ているという。警察署前で腹に爆弾を巻いた男が自爆する。間一髪の所をアーメド警部補に助けられるが、側では多くの民間イラク人が巻き添えで死亡する。
警察署にもテロリストのRPG攻撃が迫ってくる。この攻撃でデルベッキオ軍曹の縫合が破れてしまう。ドクは初めての外科手術に挑む。ジャクソン特技兵は
一人のイラク警察官がスパイであることに気づく。携帯電話でこちらの情報を流していたのだ。アーメド警部補が射殺するが、テロリストの攻撃でアーメド警部
補が気を失い、テロリストに連れ去れそうになる。そこをジャクソン特技兵が助け出す。さらに、テロリストは大型トラック爆弾を差し向ける。警察署直前でこ
れを撃退する。
無線連絡で救援ヘリがやってくることとなる。
13:00 イラク警察と別れた分隊はヘリ到着地点で待つ。しかし、ヘリは来なかった。途中でRPGに撃墜されたのだ。分隊に生存者救出の命令が下る。
13:25 ヘリ撃墜現場に到着するが、生存者はいない。イラク人の子供たちは米兵の遺体を弄び、テロリストもまた死体をさらに痛めつけている。怒った
ジャクソンらはテロリストを射殺する。エイカース上等兵は殺したイラク人テロリストが少年であるのを見て、ショックを受ける。
13:45 テロリストのRPG攻撃を受け、トラックが故障。敵兵に囲まれて往生しているところに、陸軍第一歩兵師団のMP中隊の狙撃部隊が通りかかる。バニング中尉が指揮する部隊に窮地を救われた分隊は、バニング隊に同乗して基地に向かう。
14:25 イラク人捕虜を移送中だったバニング中尉はCIAに一任された組織が管轄する収容所に到着。イラク人の青年を収容所のフェデリコ司令官に引き
渡す。しかし、その収容所では捕虜への虐待、拷問が行われており、ジャクソン特技兵は正義感からこれに反抗することにする。他の隊員も同調し、バニング中
尉もまたこれに参加し、捕虜を解放して連れて行くことにする。
15:35 捕虜を連れて移動中にRPG攻撃を受ける。近くの倉庫に逃げ込んだ一行だが、バニング中尉の狙撃兵が戦死。さらにカーバーがRPGの攻撃を受けて戦死。兵達は何故、こんな国のためにしななければならないのかと苦悩する。
さらに、移動中にIEDでトラックの一台が炎上。乗っていたバニング中尉の部下とイラク人捕虜が死亡。
17:40 一行はテロリストの車列に追跡を受ける。逃げられないと悟った一行は待ち伏せ攻撃に転じる。敵兵を倒していくが、ついに全員の銃が弾切れとなる。一行はナイフでの格闘戦に持ち込み、イラク人テロリストを打ち倒す。
18:00 さらにテロリストのRPG攻撃を受ける。デルベッキオ軍曹は最後の力で敵に立ち向かい戦死。結局、助けられなかったとドクは自問する。
18:20 ジャクソン特技兵らはバニング中尉と別れ、18:40に帰還。長いイラクの一日が終わる。
国防総省によれば2004年4月12日の戦没者は、デルベッキオ三等軍曹27歳、ストーカー三等軍曹24歳、カーバー特技兵22歳(以上第一騎兵師
団)、ディグス少尉22歳、クーパー上等兵19歳、ロペス上等兵35歳、マーティン上等兵20歳、バン上等兵18歳、クライン特技兵21歳、ジョージ上等
兵19歳、プリツィク上等兵18歳(以上第一歩兵師団) となっている。
(2007/01/06)
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