オンラインDVDレンタル ぽすれん

 
作品の貸し出し中がないレンタルビデオ屋はコチラ!GEO

戦争映画の一方的評論
 
「デッドライン2 爆炎の彼方 評価★★ フィリピンテロ組織のテロ行為 を防げ
THE HUNT FOR EAGLE ONE:Crash Point
2005 アメリカ  監督:ヘンリー・クラム
出演者:マーク・ダカスコス、テレサ・ランドル、ルトガー・ハウアー
ほ か
86分 カラー 

 
 アメリカのオリジナル系ビデオ作品「デッ ドライン 報復の導火線(2005米)」の続編という位置づけ。
フィリピン国内で勃発するテロ行為に対抗する米海兵 隊という設定で、事実1991年に在比米軍は全面撤退したものの、2002年に対テロ掃討を目的に特殊部隊がミンダナオ島を中心に再駐留している。イスラ ム原理主義「アブ・サヤフ」の掃討戦には実際に米軍特殊部隊が参加しているらしい。ただ本作は、テロ組織(アブ・サヤフを想定していると思われる)が軍基 地の航空管制室から対テロ用のリモート制御エンコーダを奪い、民間航空を遠隔操作してテロ特攻させるのを阻止するという、9.11をイメージしたような ちょっと奇想天外なストーリーで はある。

 前作はチープさと頑張っているところが混在し、評価も微妙な★2.5で、それでも次作への期待を持たせるものであった。しかし、第2弾となる本作は、残 念ながらその期待に応える事はなかった。まず、全編に渡ってチープさが増した感じが強い。というのも、前作がジャングル戦であったのに対し、本作は市街戦 を中心としている。ジャングル戦は背景や状況を誤魔化す事もできるが、市街戦だと役者の動きや背景に手抜きがあると目立つのだ。それでも、特殊部隊として のテキパキとした行動はそれなりに見る事が出来たのだが、問題は市街戦での大活躍の主役が、なんと前作でヘリパイロットだった女性ジェニングス大尉なの だ。本 職の特殊部隊員を差し置いての彼女の大活躍はリアル感を阻害する以外の何者でもない。しかも、前作でヘリパイロットだったはずが、いつの間にか戦闘機のパ イロットになっているのも安直。いったい前作から何年経過したこ とになっているのだろうか。さらに、彼女の海兵隊特殊部隊員を凌駕する射撃技術やアクションは違和感がありすぎ。プリッとした尻なのに、なんでそんなに強 いの か(笑)。本作の主役を特殊部隊指揮官のダニエルズ大尉とジェニングス大尉の二人に据えた時点で、本作がリアルアクションものからヒーローアクションもの へ転換してしまったのだと言える。せっかく前作でリアルものの雰囲気を上手に出していたのに、残念でならない。あくまで、私の個人的価値観だが、ヒーロー アクションものは戦争映画の部類には入れてあげたくないのだ(笑)。

 映画中に登場する空母は、CVN-70カールビンソン(Carl Vinson)。その艦載機とおぼしき航空機にはF/A−18スーパーホーネットが登場するが、尾翼には「VW」の文字がみえ、これがVMFAー314ブ ラックナイツ Black Knightsであることがわかる。機体番号には210と205が見える。ブラックナイツは2003年のパック演習の頃カールビンソンに載っていたことか らその当時の映像を利用しているのだろう。この他、ホーネットでは306と410の機番が見え、もしかもすると同じカールビンソン艦載のVFA-146 Blue DiamondsとVFA-147 Argonautsのものかもしれない。一瞬だがEA−6らしき機体も通過する。
 地上機(空軍機)としてはF−16、F−15が写る。F−16はスクランブル飛行シーンで度々登場するので、唯一、記録映像の流用ではなく映画のための 撮影かもしれない。このほか、変わったところでF−5EタイガーIIが一機出てくる。あまり良くわからなかったが、フィリピン空軍が保有していた最後の戦 闘機であった可能性が高い。ヘリコプターは旧型のヒューイが複数機と、レスキューマークのベル206が出てくる。こちらは在地のヘリだろう。
 このほか、民間機も登場するが、この民間機の地上突入シーンなどはCGとなっている。ひどくチープで、破損した車輪がちょろんと突っ立ているような情けないCGは、とても合格点はあげられない。 

 とにかく、前作がフィリピンを舞台にした、新しいタイプの戦争映画かと期待を抱かせた分、失望感も大きかった映画であった。市街戦などはそこそこ手に汗 握る緊迫感があったが、いかんせん女性大尉のありえないような活躍ぶりに辟易。

興奮度★★★
沈痛度★★

爽快度★★
感涙度★

映画見るなら ⇒スカパー!初期費用無料
オンラインDVDレンタルなら『TSUTAYA DISCAS』!
古本市場】激安古本・CD・DVD・ゲームソフト販売買取
新刊書籍・雑誌・DVDジェイブック
新品DVD・家電
い〜でじ!! 


(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい) 。

 オーストラリア、メルボルンの米大使館襲撃事件を皮切りに、イスラム過激派のテロ行 為が過剰となる。フィリピンのクダラム基地にもテロ組織の一味が潜入し、航空管制塔を襲撃、秘密実験中のテロ防止装置である「リモート制御エンコーダー」 を奪い去る。テロ実行犯の一人ファルハートは冷酷な男で、人質とした男の首を切り、指紋暗証装置のために手首を切り取る。エンコーダはテロ首謀者ラシー ド・アル・ファサルのもとに届けられ、プログラマーのムハマールにより飛行中の民間航空機の遠隔制御が可能になる。
 ファサルは飛行中の402便をハワイに、949便を空軍基地に突入するようオートパイロットを設定、テロ行為の宣言を行う。すぐさま、アメリカ海兵隊で は特殊部隊イーグル・ワンの隊長ダニエルズ大尉らが招集され、エンコーダの行方を探ることになる。また、万が一の際に民間機撃墜のため戦闘機がスクランブ ルされる。しかし、スクランブル発進しようとしたジェニングス大尉の基地に、早くも949便が突入。ジェニングス大尉は間一髪で難を逃れる。
 そこに、ファサルらの潜伏地がILFのキャンプ跡にあるとの情報が入る。敵に気づかれぬよう接近するため、ジェニングス大尉がヘリを操縦していくこと に。特殊部隊ダニエルズ大尉らがヘリから降下するが、なんとジェニングス大尉までもが降りてくる。最初から一緒に行くつもりだったのだ。初めは足手まとい になるジェニングス大尉だったが、いざ戦闘となると特殊部隊員顔負けの大活躍をする。戦闘でクーパー少尉が戦死するなど被害を出しながらも、敵建物に潜入 するが、そこは偽物であった。エンコーダはなく843便が墜落する。
 テレビ局の記者とカメラマンは基地でのテロ取材を終えてテレビ局に戻ると、そこにはファサルらテロ犯が占拠していた。女性記者は拉致され、カメラマンは 射殺される。海兵隊はようやくファサルがテレビ局にいることをつかむ。現場に急行したダニエルズ大尉とジェニングス大尉だったが、テロ組織の攻撃で被弾着 陸する。迫ってくる敵兵から逃れながら、テレビ局に向かうが、途中でカミラスやシモンズ軍曹が撃たれて倒れる。テレビ局についた時にはダニエルズ大尉と ジェニングス大尉の二人になっていた。ダニエルズ大尉はファルハートと対決しこれを打ち倒すが、ジェニングス大尉はエンコーダを持ったファサルを取り逃が してしまう。
 バイクで逃亡するファサルをジェニングス大尉がヘリで追跡。ハワイに向かった402便突入までもう時間がない。ジェニングス大尉はヘリの脚先でエンコーダをつり上げて奪うことに成功する。無事エンコーダを解除し、402便は着陸を果たす。

 
(2006/12/23)

DVD検索「デッドライン2 爆炎の彼方」を探す(楽天)