2002小松基地航空祭
  
9月22日(日)に小松基地の航空祭に初めて行って参りました。その感想なぞを少し。
<初の小松基地>
 そもそも,私は航空祭なるものには公式には2度目で、平成10年の岩国米軍基地の航空祭が初めてです。とにかく広い敷地に沢山の人で一杯でしたが、軍用機などをいやというほど堪能いたしました。食い物、出店、雰囲気いずれも「アメリカン」という感じで良かったです。ただし、現金をしょぼい額しか持っておらず、フライトジャケットなどレア大物が購入できず、ドッグタグや帽子などの小物しか購入できないという失態をやらかしました。
<事前準備>
 今回は子供と初めての参加であり,飛行機好きの娘(2歳)も大変楽しみにしておりました(本当か?)。子供連れかつ母親なしというシチュエーションなので、ごねはじめたら撤退のつもりで、物品販売等にははなから期待せずに行こうと決めておりました。それでも大枚2枚は握りしめての出陣です。
 前日より、小松商工会議所のHPなどにより駐車場,プログラム及び前回までの状況等を確認する。この結果、開門直後はかなりの「マニーア」が撮影の場所取りのため殺到するので危険と判断。やや空くだろう9時半頃着を目途に計画を練る。富山方面からは小松ICで降り、基地正面を抜けて日野車両等の指定駐車場に駐車するコースとなる。基地の反対側には鉄鋼団地駐車場も指定されているが、こちらは西方面からの来客で一杯になりそうなうえ、マニーアの多くはこちらへ来る様子なので避けることにする。
<いざ出陣>
 7時30分、無事子供が飯を食い、出陣。日曜日の朝なのでスムーズに高速に乗ることが出来る。巡航速度110km程で順調に進み、松任IC付近には8時10分頃に到達。このままでは8時半過ぎに駐車場についてしまうなどと思わぬ誤算にほくそ笑む。
 のも、つかの間だった。おもむろに「この先5km」の渋滞の表示。「やはり来たか。」と緊張しつつ渋滞に接近。左車線に渋滞の列で右車線は比較的流れている。どうみても航空祭渋滞であり、仕方なく左車線に並ぶ。が、一向に進む気配がないうえ、右車線がすいすいなので「違う列かもしれない」という疑念が浮かぶ。少し前進してみるかということで、右車線に乗る。しかし、左車線の渋滞は変わらない。このままいけば、合流できない(というよりはモラルの問題)と判断し、ICまであと2km地点で左車線に戻る(これだけでも大分ずるした。ごめんなさい)
 この時点で8時15分。左車線は本当に進まない。通常の渋滞でももっと進むと思う。あと1.5km地点で上空を戦闘機が飛び始める。良く見えないが、F15?。子供も大喜び。
 IC降り口まであとわずかの頃になるとオープニングフライトも終了の時期となる。それにしても、想像はできたことだが、降り口直前での右車線からの合流の多いこと。大体、左車線5台に対し、1台の割合で無理入り。ひどい奴は、路側帯で無理矢理降りていく。私の場合、渋滞に遭遇してからIC降りるまでに約40分かかったが、真面目に最後列から並んだ人は1時間以上かかったのではないだろうか。
<まだ渋滞>
 8時55分頃にIC降りてからがまた渋滞。日野車両駐車場までは多分5kmくらいだろうと思うのだけれど、進まない。すでに、F15の編隊飛行が始まっている。
 ここでもまた、「航空祭は左車線に」と小さい(爆)看板が出ているにもかかわらず、右で行って1車線になる直前で無理入りする輩が続出。車は傷つけられたくないので、皆泣く泣く入れてしまう模様。
 陸橋を越え、基地正面ゲートに近づいてくると、見えてきたものは!左路側に並ぶ違法駐車の列。航空祭の広報でも近隣路上駐車は禁止と書かれていたはずなのに。しかも、警察官や警備員が相当数立っているにもかかわらず。警察官も警備員も目の前で路駐されても注意せず。黙認?
 基地から数百mのところで列が途切れ,「じゃあわしも」と一瞬悪の心がうごめいたが、良心のかたまりであるわしは指定駐車場に向けて前進(爆)。が、なんといっても腹立つのは、ここを過ぎたらあっと言う間に前方に車がいなくなったのだ。はあ?今まで前方にいた車の長蛇はどこ?皆、路駐?というよりも,両路側の違法路駐のせいで、車が進んでいなかったのですね。これが渋滞の原因です。違法駐車の奴のせいで、渋滞に巻き込まれ,遠方の駐車場で車を止めてシャトルバス代を払う我々はなに?そういった疑念を振り払うように,時速80kmで誰もいない道路を進む。約3km程で日野車両さんなどの指定駐車場へ9時30分に着く。
<シャトルバス>
 指定駐車場は複数の会社の駐車場を借り上げている様子で、かなりのスペースがある。しかも、がらがらである。シャトルバス待ちの客が50名ほどいる。シャトルバスは15分間隔程でやってくる。
 駐車場整備する自衛官よりパンフをもらう。1枚もらったら「1枚でいいですか」と言われ3部貰う。マニーアはたくさん持っていくのだろうか。上空をF15の編隊飛行が飛ぶ。
 シャトルバスは往復400円。片道で400円かと思っていたので一安心。無事、子供とバスに乗車し10時前にはなんとか基地に到着する。まあ、結果的には予定どおりか。
 しかし、バスの中から見たものは延々と続く続く違法駐車の列。私有地だろうが、工事現場だろうが、歩道上だろうが構わず駐車。悲しいかな、「富山」ナンバーが半数近くを占めている。残りは滋賀や大阪など関西圏。富山県人のせこさを痛感(でも、わしは本当の富山県人じゃないからねえ)。どうしようもない県民性だ。
<基地に潜入>
 基地内に入ると圧倒されるような,人,人,人。子供と手をつないで歩くことさえしにくい状況。
 まずはじめに目撃したものは,簡易トイレに並ぶ50人余りの列。しかも男。反対側には女。トイレするのに30分はかかる様子。わしもしょんべんしたい。そこで、他にトイレはないものかとパンフレットを見ると、各開放施設にトイレマークが書いてある。そこで、軍用犬会場近くの施設内のトイレに行くと、誰も並んでない。すぐにしょんべんできました。みんなパンフレット読んでいないのかな。この事態は帰るまで続いていました。誰か、教えてやればいいのに(わしも)。ちなみに,娘はおむつなのでトイレの心配はないのでした。
 
<コワイヲタク>
 とりあえず、飛行機展示会場であるエプロン地区へ行ってみる。とにかく人が多すぎてどこに何があるかが見えない。一番近くにF15イーグルが展示されていたので近づく。すると、戦闘機に手をかけたおねーちゃんが一人。地元新聞社主催のモデル撮影会だとか。
 ふーんだ,そんなねえちゃんよりうちの娘のほうがかわいいよーだと親バカぶりで写真を撮る。が、子供と戦闘機をバックにデジカメを構えているのに、平気で目の前に立ちはだかるヲタクが複数。おいおい、たった5秒も待てないのかよ!と思い、昔取った杵柄でガン飛ばそうと思ったら、うわー目が飛んでる!焦点合ってないよ。夢遊病者のように前進、直角曲がり,他人に激突,無言で前進と言う具合に去っていきました。コワイ。
<娘と鑑賞,そしてお昼>
 F2の対地攻撃フライトが始まる。すごい爆音。飛行機のおなかや、ケツの真っ赤な排気口がグロテスクだ。余りの爆音に娘は逃げまどう。お父さんの背中にしがみつく。
 それでも、なんとか北側の空いているエプロンに場所を確保し、続くエアーロックの飛行やF15の機動飛行を座って見る。ロックのアクロバットはなかなか楽しいね。事故らないように頑張ってね。F15が垂直に上昇して6000mまで行ったのは凄かった。娘も「高い,たかーい」と絶叫しておりました。
 それにしても、解説アナウンスは何なんだ。余りに寒いぞ。寒すぎて逆に哀れみを感じたぞ。それが持ち味なのか。
 見ているうちに、娘がごねはじめたので、アイスクリームを購入し与える。が,すぐに溶けてべちゃべちゃ。持参したおむつ拭きで手を拭く(爆)。
  段々とおなかが空いたのでお昼にする。昨日閲覧した小松商工会議所のHPで今年は食品出店が少ないとの情報により、おにぎりを持参。子供とたいらげる。回りをみると、焼きそばやなんかの食べ物屋に長蛇の列。話している人によれば、2時間並んだとか。それで買えなかった人もいるとか。はっきり言っておべんと持参して大正解。ちなみに、ジュースはすぐに買えました。ビールも売っていましたよ。ついてすぐに発見できたら買おうと思っていたけど、結局終わりのほうに発見したので飲みませんでした。
<脚立おやじ>
 娘と鑑賞中の出来事。目の前に初老のおじさんが脚立をかついで登場。何をするかと思えば、わしの足下に脚立を立てて脚立の上に座り申した。
 ええっ。こっちは地べたに座っている(まわりも皆そうです)のに、本当に目の前に来るか。結構まわりにスペースあるのだから横とか、どっかいけよ。まあ、上空でのショーとはいえ、さすがにこれは邪魔です。F15の離陸やタッチアンドゴーなんかは全く邪魔で見えない。ばかでかい望遠カメラでわしらの視界を邪魔するのであった。あんまり不愉快なので、娘のこぼしたアイスクリームを脚立に塗りつけておきました。何考えているのかね。そんなんなら,来年わしは3mものの脚立持っていったろか。
 わしは前線まで行かなかったけど、前線には脚立軍団が傍若無人のふるまいをしていたようです。
<出店のチェック>
 午前中のプログラムが終わり、1時まで飛行がないので、基地内の出店をチェック。ブルーインパルスのブースでは本物のパイロットがサインに応じている。ちょっと惹かれたが、子供がもみくちゃになるので接近断念。従ってブースのブルーインパルスグッズも断念。
 空自303,306飛行隊のブースも殺気立っているうえ、みんな売れちゃってるみたいなので敬遠。あとは、一般ショップが多い。いくつか米軍等の放出品ブースがある。ものはそれなりのものが並んでいるが、値段を見るとやや高め。フランス軍パーカーや米軍ファティーグジャケットなどに良品を認めるも、価格が5000円以上なのでやめておく。この間通販で買ったばかりだからね。欲しいのはやまやまだけど。子供が走り回って大変なので、あわてて米軍のTシャツをOD色とカモの2種類購入してやめる。
 子供にもなんか買ってあげようと思い、「何が欲しい」と聞くと、イルカのかっこうしたブルーインパルスのワッペンを握りしめたので買ってあげる。本当に欲しかったのか?おい。
<喫煙バカ>
 このほか、気づいたこと。エプロン地区で,タバコをすう奴の多いこと。歩きながら吸ってる奴。シート広げてビール飲みながら吸ってる若者男女など。
 特に、南側のF18?が展示されているあたりにいたシートやキャンプ机を無駄に広げていた一群。大体において、飛行なんか見ちゃいねえ。酒飲んで、やたらタバコ吸っている。案内放送で「エプロンでタバコを吸わないでくれ」と何度も放送されているのに全く動じる気配なし。日本語通事ないんじゃない?加えて、制服自衛官も見ている様子だったのに、直接注意はせず。もっと強く出てもいいんじゃないかと思う。不愉快じゃ。
<帰還>
 1時を過ぎ、救難ヘリが飛び始めた頃、帰宅時の混雑を避けるためシャトルバスに乗る。まだ、帰り客は少ない。来る客もかなりいる。ブルーインパルス狙いなのだろう。
 駐車場には1時半頃着。すぐに車に乗って小松IC手前でブルーインパルスを鑑賞しようと移動を始めるが、やはり違法駐車の列で車の進みが悪い。結局途中で上空をブルーインパルスが飛行。やはりすごいね。今回は4機で飛行。本来は6機だそうでやはり迫力も違うのだろう。路側に止めて見ようかと思ったが、子供が睡眠状態に突入したので、そのまま小松IC入り。富山には2時50分頃には到着。
<総括>
 とにかく、小松基地での航空祭には初参加でとても楽しめました。内容的には飛行がもっとあるかと思ったけど、天候が良くないのであんなもんでしょうか。また、出店などの規模も思ったよりも大きく楽しめました。ただ、違法駐車や喫煙,脚立などのマナーの悪さには閉口でした。今後はもっと厳しく取り締まるくらいのことがあってもいいのではないかと思ったのでした。
<おまけ>
 最後に、施設隊の自衛官の方が、ゴミの分別をしており、燃えるゴミにペットボトルや缶が入っており、むかついた顔で投げ分けていたのが印象的だった。頑張るんだジョー。
美女競演
デルモと競演。
あたちの方が美人だもんね
アイスクリーム
アイスクリーム
F15の上昇中
垂直に上昇するF15
わしのデジカメではこんなもん
陸自のヒューイ前で
すいていた陸自のヒューイ
前線の様子 手前に喫煙バカ
前線!この人混みにシート
手前に喫煙バカいる